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高山莉加 パリまでの3年振り返り涙止まらず「恩返しできず悔しい」「ここに立てて戦えたのが一番」

スポニチアネックス / 2024年8月2日 1時54分

<パリ五輪 柔道>女子78キロ級、3位決定戦で敗れる高山莉加(撮影・平嶋 理子)

 ◇パリ五輪第7日 柔道(2024年8月1日 シャンドマルス・アリーナ)

 女子78キロの高山莉加(29、三井住友海上)が1日、3位決定戦でパトリシア・サンパイオ(25、スペイン)に敗れ、初五輪でのメダル獲得にあと一歩届かなかった。

 無念の準々決勝敗戦から気持ちを切り替えた高山の敗者復活戦は鮮やかな大腰での一本勝ち。ようやく高山らしい気合あふれる表情でを見せ、「よっしゃーっ!」と雄叫びも上げた。悔しさをバネにたどり着いた銅メダルマッチ。しかし、勝利を、銅メダルをつかむことはできなかった。

 序盤から攻めの姿勢を見せるサンパイオに、1分10秒、大外刈りで技ありを奪われる。何とか逆転しようと何度も寝技に持ち込もうとするもつかみ切れず。そして3分5秒、背負い落としで技ありを奪われ合わせ技一本で敗れた。

 畳を下りる前に天を仰いだ。涙を目にため「準々決勝で負けて凄い悔しくていろんな気持ちがあったが、観客席に日本の国旗がたくさんあって、ここで負けちゃいけない、諦めちゃいけないと思って戦ったが、結果がこれで悔しい。結果が全ての世界なのでやっぱり結果がついてこないとなんとも言えないですね」と声を絞り出した高山。パリまでの道のりを振り返ると涙が止まらなかった。「諦めそうになった時にたくさんの方に諦めずに応援すると言ってくれたのに…こうやって結果で恩返しできず悔しい。でも、諦めそうになったところからたくさんの方が立ち直らせてくれたので、ここに立てて戦えたのが一番」。自身に言い聞かせるようにそう話し、涙を拭い引き揚げた。

 ◇高山 莉加(たかやま・りか)1994年(平6)8月27日生まれ、宮崎県出身の29歳。鹿児島南高を経て13年4月から三井住友海上所属。3歳の時に財部柔心館道場で柔道を開始。高校時代は3年でインターハイを制覇。国際大会ではなかなか結果を残せなかったものの、昨年はグランドスラム・タシケント大会を制すなど表彰台に立ち続け、12月にパリ五輪代表に内定。今大会の柔道日本代表で唯一、世界選手権の出場経験がない。

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