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【柔道】上水研一朗氏 銀メダル村尾はまだ伸びる 次の4年間で絶対的な組み力、受けを

スポニチアネックス / 2024年8月2日 3時55分

<パリ五輪 柔道>男子90キロ級、表彰式でラシャ・ベカウリ(左から2人目)にキスをされる村尾三四郎(左)(撮影・平嶋 理子)

 ◇柔道男子90キロ級 村尾三四郎が銀メダル

 【斬る 上水研一朗】決勝の村尾は筋書き通りの展開に持ち込んだ。左の釣り手で相手の動きを止め、相手が寄せて来たら体をずらす、傾けば小外刈りや谷落としで攻める。正面に回ってきたら内股を仕掛けると、いい流れをつくってポイントを先取した。しかし後半に技ありを取り返された後は、少し焦りが出たか、ノーガードの投げ合いになってしまった。

 最後の技の打ち合いは村尾側の技と見ることもできるが、ベカウリはもつれ際で上になるから、審判に自分の技だという印象を与えられる。驚異的な身体能力のなす業であり、体のバランスをコントロールする能力も抜群。普通なら投げられる危険性がある状況だが、自信を持って技を仕掛けた。五輪連覇王者たるゆえんだろう。

 村尾は大学卒業後も学生と同じような練習メニューをこなせる努力家だ。他のOBが顔を出さないような朝の寝技稽古もこなし、地道な反復練習も怠らない。本当に紙一重で金メダルを逃したが、まだまだ伸びる。次の4年間で変形柔道を寄せ付けない絶対的な組み力、受けをもう一段、二段上げてほしい。 (東海大体育学部武道学科教授、男子柔道部監督)

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