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【パリ五輪】性別騒動ボクサー問題 IBAが声明「IOCに参加許可の理由の回答を求めるよう強く勧める」

スポニチアネックス / 2024年8月2日 2時43分

女子ボクシング66キロ級で棄権し、ひざまずいて涙を見せるイタリアのカリニ(左)。右は勝者のアルジェリアのケリフ(AP)

 ◇パリ五輪第7日 ボクシング女子66キロ級(2024年8月1日)

 2回戦第3試合が行われ、イマネ・ケリフ(アルジェリア)とアンジェラ・カリニ(イタリア)が対戦。開始わずか46秒でカリニが棄権し、ケリフが勝利した。この試合について世界中で議論が巻き起こる中、国際ボクシング協会(IBA)が1日深夜に声明を発表した。

 ケリフは性別適格性検査に合格しなかったため昨年の世界選手権で失格となった過去があり、パリ五輪への出場が賛否を呼んでいる。

 カリニとケリフは数回パンチを交わしただけで、カリニは立ち去って試合を放棄。棄権する直前にはパンチでずれたヘッドギアを締め直す場面もあった。カリニは判定が下された後、ケリフと握手せずリングにひざまづいて涙を見せた。

 IBAは声明で「この時期に、リン・ユーティン選手とイマネ・ケリフ選手、特にパリオリンピック2024への参加に関する最近のメディアの声明に対応することが適切であると考えています」と説明。

 続けて「IBAはリン・ユーティン選手とイマネ・ケリフ選手をIBA女子世界ボクシング選手権ニューデリー2023から失格としました。この失格は、IBA規則に定められている女子大会への参加資格基準を満たさなかったためです。綿密な検討の末に下されたこの決定は、大会の公平性と最大限の誠実さを維持するために極めて重要かつ必要でした。注目すべきは、選手たちはテストステロン検査を受けなかったが、別途公認の検査を受けており、詳細は秘密にされている点だ。この検査により、両選手が必須の資格基準を満たしておらず、他の女性選手よりも競争上の優位性があることが判明したことが明らかになった」と世界選手権での失格の経緯を記すとともに「他の女性選手よりも競争上の優位性があることが判明」と明記した。

 さらに「2023年3月24日にIBAが下した決定は、その後2023年3月25日にIBA理事会によって承認された。この決定の公式記録は、IBAのウェブサイトのIBA理事会会議事録から閲覧できる。失格は、両選手に対して実施された以下の2つの検査に基づいている」とし、「2022年イスタンブールで開催されたIBA女子世界ボクシング選手権で実施された検査」「2023年ニューデリーで開催されたIBA女子世界ボクシング選手権で実施された検査」を基に失格としたと、IBAの決定の正当性を主張した。

 そして、両選手がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に上訴、または訴えを取り下げたためIBAの決定は法的拘束力を持つものとなったと説明。「IBAは引き続きすべてのイベントで競技の公平性を確保することに尽力しているが、オリンピックを監督する団体を含む他のスポーツ団体による資格基準の適用に一貫性がないことに懸念を表明する。IBAが関与していないこれらの問題に関するIOCの異なる規則は、競技の公平性と選手の安全性の両方について深刻な疑問を提起する。IOCが競技上の優位性を持つ選手に競技に参加することを許可している理由を明確にするために、関係者はIOCに直接回答を求めるよう強く勧める」と両選手の五輪参加を許可したIOCに対して、関係者が回答を求めることが必要だと主張した。

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