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【男子バレー】福沢達哉氏 高さ武器の米国相手に組織力で対抗を

スポニチアネックス / 2024年8月2日 10時3分

アルゼンチン戦で活躍した小野寺(AP)

 【斬る 福沢達哉】31日の男子1次リーグで、52年ぶりの金メダルを狙う日本は東京五輪銅メダルのアルゼンチンを3―1で破った。フルセットで敗れたドイツ戦から立て直し、今大会初白星。元日本代表で大阪ブルテオン・アンバサダーの福沢達哉氏(38)は日本らしい戦いができたことやミドルブロッカーが機能したことを評価。1次リーグ最終戦となる2日(日本時間3日午前4時)の米国戦のポイントも語った。

 不利な状況に追い込まれても、この日の日本は冷静だった。特に序盤から相手の強力なサーブに苦しめられ、最大7点もリードされた第2セット。ドイツ戦の反省を踏まえて、ただ強打で押し切るのではなく、ブロックに当ててリバウンドを取ったり、相手の状況を見ながら緩急をつけた攻撃を仕掛けたりすることができた。日本の強みであるレシーブとつなぎを生かしてチーム全員で1点を取りにいく本来のスタイルを取り戻し、粘り強く戦うことで勝利を手繰り寄せた。

 また、石川や高橋藍らにマークが集まる中、苦しい場面でもセッターの関田が積極的にクイックを使い、小野寺や山内がそれに応えて高い決定率でサイドアウトを取ったことも大きなポイントになった。東京五輪以降、セッターとミドルブロッカーが時間をかけて築き上げてきた技術と信頼関係がこの大一番でも遺憾なく発揮され、日本のミドルブロッカーが世界トップレベルであることを証明した。

 次に対戦する米国は、強力なサーブと高さのあるブロックを武器とするチーム。全選手がサービスエースを取れるだけでなく、サーブで崩して組織的な3枚ブロックできちんとアタックを止めてくる。今大会も非常に安定して高いパフォーマンスを発揮している難敵だ。

 日本はレシーブが乱れても、高いブロックに真っ向勝負をするのではなく、リバウンドを取るなどして、自分たちがいい状態でアタックを打てるまで何度も繰り返して攻め続けることができるかが勝利の鍵となる。これまで以上に冷静な状況判断とブロックカバーを含むつなぎの精度が求められる厳しい戦いになると思うが、勝つチャンスは十分ある。高さとパワーを武器とする相手に対し、キャプテン石川を中心に技術とチーム力で立ち向かう日本バレーに期待したい。(元日本代表)

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