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柔道で前代未聞の“乱闘寸前”騒ぎ!仏の絶対王者リネールが一本後に蹴り上げられる!暴挙に超大ブーイング

スポニチアネックス / 2024年8月2日 19時48分

男子100キロ超級の準々決勝で、リネールを蹴り上げた後、さらにキックを見舞うツシシビリ(ロイター)

 ◇パリ五輪第8日 柔道(2024年8月2日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子100キロ超級で連覇を含む4大会連続メダルの“絶対王者”テディ・リネール(35=フランス)が準々決勝でツシシビリ(ジョージア)と対戦。一本を奪った後に“乱闘寸前”の騒ぎが勃発。相手の反則負けで準決勝に駒を進めた。

 前代未聞の光景だった。リネールが鮮やかな一本勝ち。王者の快勝に沸く会場が騒然となった。その後、しばらく覆いかぶさったまま相手の襟から手を離さなかったリネール。すると、重なり合った体を離す際に、相手のツシシビリがリネールを蹴り上げ、寝転んだリネールに顔を近づけ何やら言葉を掛けた後、さらにキックを食らわせた。リネールは両手を挙げ、自身は何もやっていないとアピール。軽くもみ合いながら2人が立ち上がった後、リネールは右腕を突き上げ会場を“あおる”。それを見たツシシビリが再びリネールに詰め寄ると会場から大ブーイング。審判が2人を引き離した。

 何とか整列し、審判がコールしたのはリネールの一本勝ちではなく、ツシシビリの「反則負け」による勝利。最後は歩み寄り、軽いタッチを交わしたが、ツシシビリは両腕を挙げ両拳を握り締め握手は拒否。その行為に会場はさらにヒートアップ。引き揚げるツシシビリに再び大ブーイングが浴びせられた。

 開催国フランスが金メダル「0」の危機を迎えた。1日に行われた柔道競技6日目は男子100キロ級、女子78キロ級が行われたが、男子100キロ級のディエッセは2回戦でイスラエル選手に反則負け。東京五輪銀メダルで期待の高かった女子78キロ級のマロンガも初戦で姿を消した。

 競技最終日には連覇が懸かる混合団体も控えるが、個人戦の金メダル0なら、08年北京五輪以来の屈辱。連日、多くの地元サポーターが駆け付け、鳴り物や足踏みで背中を押されているフランス選手。柔道大国の真価を問われる一日となりそうだ。

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