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「さすがに限界」手負いの早田ひな涙の完敗 前日に左腕痛め…石田コーチ「時間がなかった。難しかった」

スポニチアネックス / 2024年8月2日 21時24分

準決勝で孫穎莎に敗れて涙を浮かべる早田ひな(ロイター)

 ◇パリ五輪第8日 卓球(2024年8月2日 パリ南アリーナ)

 卓球女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク5位の早田ひな(日本生命)は、同1位の世界最強・孫穎莎(中国)に0―4で敗れて3日の3位決定戦に回った。

 過去の対戦成績は15戦全敗、世界ランク1位で“ラスボス”ともいえる最強の敵と夢舞台で対峙したが、左腕には黒いテーピングを施すなど万全の状態ではなかった。

 ポイントごとに声を上げて自らを鼓舞したが、不安を抱える中で勝てるほど甘い相手ではなかった。0―4ストレート負けを喫すると、涙を流した。

 「自分のコンディションが100%じゃなかった。そこでどこまで勝負するかっていう感じだったけど、さすがに限界を感じた。でも最後までプレーできてよかった。今日のために3年間頑張ってきた。できる技術があった部分もあったし、通用した部分もあった。自分のプレーを100%発揮できなかったことが、今まで関わってくださったみなさん、そしてここまで強くしてもらったみなさんに申し訳ない気持ち」

 石田コーチによると、前日(1日)のプレー中に左腕に痛みが出たという。この日は痛み止めを飲んでのプレーだった。石田コーチは「(卓球が)できるかどうかのところで。少しずつ、できそうな状態になってきた。時間がなかった。難しかった」と明かした。

 3位決定戦では、準々決勝で平野美宇(木下グループ)を死闘の末に下したシン・ユビン(韓国)と激突。「今日しっかり休んで、明日どれだけのプレーができるかわからないけど、自分が後悔しないようにしたい」。手負いの早田が、執念でメダルへの道を切り開く。

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