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手負いの早田ひな 3位決定戦へ悲壮覚悟「この状態でやるしかない」「自分を信じて」韓国選手と対戦

スポニチアネックス / 2024年8月2日 21時57分

女子シングルス準決勝で敗れ、涙を流す早田(ロイター)

 ◇パリ五輪第8日 卓球(2024年8月2日 パリ南アリーナ)

 卓球女子シングルス準決勝が行われ、世界ランク5位の早田ひな(日本生命)は、同1位の世界最強・孫穎莎(中国)に0―4で敗れて3日の3位決定戦に回った。

 過去の対戦成績は15戦全敗、世界ランク1位で“ラスボス”ともいえる最強の敵と夢舞台で対峙したが、左腕には黒いテーピングを施すなど万全の状態ではなかった。痛み止めの飲んでのプレーだったが、最強ライバルは一切の隙を見せなかった。完敗を喫すると、早田の目に涙が浮かんだ。

 「自分のコンディションが100%じゃなかった。そこでどこまで勝負するかっていう感じだったけど、さすがに限界を感じた。100%かと言われるとそうではないけど、やれることを最大限にやって、この結果になってしまったので。そこはやり切ったのかなと思います」

 前日(1日)の準々決勝で、利き腕の左腕に痛みが走った。棄権の選択肢も「ある程度は頭の中にもちろんありました」と言う。コーチに足を向かせたのは、「この舞台を4年後に経験できるかは分からない」という思い。石田コーチが「(卓球が)できるかどうかのところで。少しずつ、できそうな状態になってきた。時間がなかった。難しかった」というほどの苦境でも、今のベストは尽くした。

 3位決定戦では、準々決勝で平野美宇(木下グループ)を死闘の末に下したシン・ユビン(韓国)と激突。「この状態でやるしかないし、明日の試合も勝つしかない。できることを最大限にやって、後悔のないように頑張りたい。自分を信じて頑張りたい」。悲壮な覚悟とともに、運命のコートに立つ。

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