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トランポリン・森ひかる、泣き笑い万感6位「二度と出たくない」から「五輪って良いな」

スポニチアネックス / 2024年8月2日 22時29分

予選6位通過で決勝に進んだ森ひかる(ロイター)

 ◇パリ五輪第8日 トランポリン(2024年8月2日 ベルシー・アリーナ)

 トランポリン女子決勝が2日に行われ、予選6位通過の元世界選手権女王・森ひかる(25=TOKIOインカラミ・金沢学院大ク)は54・740点で6位だった。日本トランポリン界初となる五輪の表彰台には届かなかった。

 冒頭のトリフィスアウト(3回宙返り半ひねり)などを決め、演技後は持ち前のスマイルを見せた。「終わった瞬間はやりきれて良かったという気持ちと楽しめた気持ちでいっぱいだったけど、どこかで悔しい気持ちもある」と振り返った。

 メダル獲得が期待された東京五輪では自らを追い込みすぎ、直前の不調で予選敗退。当時、演技後は号泣し「五輪は正直、二度と出たくないと思ってた」。一度は競技から離れ、金沢市内の寿司店でアルバイトするなど遠回りした。「自分の人生を振り返った時に、良くてもダメでも挑戦した方が誇りに思えると思った」と言葉を詰まらせながら振り返る。

 22年世界選手権で女王に返り咲き、復活。今は「トランポリンが楽しい」と心から思える。出席した開会式の雨でスマートフォンが壊れるハプニングもあったが、選手村で同部屋だった親友、フェンシングの東晟良とも楽しい時間を過ごせた。「五輪って良いなと感じた」。今度は笑顔で夢舞台を去る。

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