なでしこ・宮沢 1勝8分け30敗の天敵・米国戦へ「大きな一戦」 世代別代表では勝利経験あり！

宮沢ひなた

　1次リーグC組を2位で突破した女子日本代表「なでしこジャパン」は、3日の準々決勝でB組1位の米国と激突する。過去39回の対戦で1勝しか挙げられていない最大の天敵だが、世代別代表で勝利経験のあるMF宮沢ひなた（24）がチームをけん引し、12年ロンドン以来の4強入りを目指す。

　大一番を前にした緊張感が漂う。ナイジェリア戦から一夜明けた1日は移動と疲労回復に努め、2日はパリで最終調整した。オンラインで取材対応した宮沢は「本当の勝負はここから」と静かに闘志を燃やした。

　米国との対戦成績は1勝8分け30敗。何度も苦汁をなめさせられ続けてきた。だが世代別代表となれば話が違う。準優勝した16年U―17W杯、池田監督が率いて頂点に立った18年U―20W杯は1次リーグで米国を下し、快進撃につなげた。その2大会で主力だった宮沢は「速くて強いイメージ。チーム全員で戦うだけ」と再現を狙う。

　今回の舞台は21年東京大会、昨年W杯と2大会連続で涙をのんでいる準々決勝。「女子サッカー界としても大きな一戦」と決意を込めた。