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BOOST!! ソフトバンク・近藤が2打席連発の大暴れ 連勝で貯金は今季最多31 

スポニチアネックス / 2024年8月3日 6時2分

<ソ・日>3回、2打席連続で本塁打を放つ近藤(撮影・成瀬 徹)

 ◇パ・リーグ ソフトバンク6―4日本ハム(2024年8月2日 みずほペイペイD)

 ソフトバンクの近藤健介外野手(30)が、初回に6月29日以来となる14号2ランを放つと、3回2死の2打席目は右中間席へプロ13年目で初となる2打席連続本塁打など大暴れ。7月は打率2割、本塁打0など絶不調だった不動の5番が、完全復調を証明した。先発のスチュワートは5回2失点で6勝目。チームは連勝で貯金を今季最多の31とした。

 実に1カ月以上、快音から遠ざかっていた昨季の本塁打王が自身初の2打席連続アーチを放ちチームを勝利に導いた。本拠地のお立ち台に上がった近藤は「久々すぎて新たな感覚でした」と晴れやかな表情を浮かべた。

 初回、1点を先制し、なおも2死一塁。カウント2―1から日本ハム・加藤貴のカットボールを捉えた。6月29日の日本ハム戦以来、24試合ぶりの14号2ランを右中間ホームランテラス席に運んだ。さらに3回、2死からはツーシームを捉え右中間スタンドへ。「2本目のほうが打った瞬間、完璧だったと思います」と手応え十分の15号ソロとなった。

 打率・413、7本塁打、23打点で月間MVPを獲得した6月から一転したのが7月だった。打率・200、本塁打なしの4打点と球界屈指の打撃を誇る背番号3が苦しんだ。「いい打席はあっても続かなかった。見え方自体は悪くなかった。振りにいった時のコンタクトがずれてるのかなと思ってました」と振り返る。

 毎日、打撃練習から試行錯誤を繰り返す中で、この日は「ある程度シンプルに、しっかり強く振っていけるボールに対して振っていこう」と臨んだ。自らのスイングなどを考えすぎずに投手との勝負に集中した。最高の結果につなげた。

 ここからリーグ優勝に向けての勝負どころを迎える。「7月は凄くチームに迷惑をかけていた。この8月に取り返したいとスタートしたので良かったと思います。まだまだ不安はありますけど、そんなことは言ってられない」と力を込めた。

 小久保監督も「久しぶりの感触やと言っていたら、次の打席もう1本打ちましたね。長距離打者は1本打つとというのがあるんですけど、彼も長距離バッターの仲間入りかなという発言になっていましたね」とニッコリ。王球団会長も「夏場は打者が打ってカバーしないとね。(近藤、山川の)主力2人に当たりが出てくると大きいね」と目を細めた。

 貯金は今季最多31。昨季まで2年連続1勝8敗で“災典”とやゆされた「鷹の祭典」から今季、生まれ変わった「鷹祭SUMMER BOOST」はこれで4戦全勝。9日に31歳の誕生日を迎える近藤が、Vロードに向けた夏場を引っ張る。 (木下 大一)

 ○…ソフトバンク、ロッテがともに勝利したため、ソフトバンクの優勝マジック再点灯は、きょう3日以降に持ち越した。今日ソフトバンクが日本ハムに○、ロッテがオリックスに●か△、ソフトバンク△でもロッテが●なら、いずれもM38が出る。なお、ソフトバンクに敗れた日本ハムは自力Vの可能性が再び消滅した。

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