5000ｍの日本勢3人は予選落ち 田中希実「現実が受け入れられない」1500ｍでリベンジを

陸上女子5000メートル予選1組で走る田中希実（ロイター）

　◇パリ五輪第8日　陸上（2024年8月2日　フランス競技場）

　女子5000メートル予選1組で日本記録保持者の田中希実（ニューバランス）は15分0秒62の9位で、決勝に進めなかった。決勝進出ラインの8位との差はわずか0秒98だった。

　世界記録保持者のツェガイ、ハッサン、キピエゴンら強豪が集った1組。スローペースの中、山本有真（積水化学）が先頭に立つ展開となった。田中も前方につけたが、一気にペースが上がってから対応できなかった。レース後はトラックに仰向けになった。

　「決勝しか狙っていなかったので、現実が受け入れられない状態です引っ張りながらもレースを支配できているかといえば、そこがなかったかなと思う。確実に前回の五輪より進化できている自負はあるけど、うまく出せなかった」。残る1500メートルに向けて「しっかり出し切るレースがしたい」と話した。

　山本は15分43秒67の17位、樺沢和佳奈（三井住友海上）は、2組で15分50秒86の19位。日本勢3選手はいずれも予選落ちした。