【サッカー男子】4強出そろう!アフリカ勢が大躍進 エジプト＆モロッコは初のメダル獲得に王手

＜パリ五輪サッカー男子　エジプト・パラグアイ＞PK戦を制し、初の準決勝進出を果たし喜ぶエジプト代表イレブン（AP）

　◇パリ五輪第8日　サッカー男子準々決勝　日本0―3スペイン（2024年8月2日　リヨン競技場）

　パリ五輪サッカー男子は2日、決勝トーナメント準々決勝が各地で4試合行われ、56年ぶりのメダル獲得を目指す日本は優勝候補スペインに0―3と敗戦。2大会連続でスペインに敗れ敗退が決まった。一方、準決勝の対戦カードはモロッコ―スペイン、フランス―エジプトに決定。モロッコとエジプトは初の準決勝進出。アフリカ勢が4強に2チーム残るのは史上初の出来事となった。

　準々決勝第1試合は初の決勝トーナメント進出を果たしたモロッコが米国に4―0と快勝。オーバーエイジ（OA）枠のFWラヒミ(アルアイン)が開幕から4試合連続ゴールを決め、得点ランク単独トップの今大会5点目をマーク。主将のDFハキミ（パリSG）にも今大会初ゴールが生まれるなど、初のメダル獲得へ弾みをつけた。

　第2試合では日本がスペインに0―3と敗戦。前回の東京五輪準決勝（●0―1）に続き2大会連続でスペインに敗れ、56年ぶりのメダル獲得とはならず。MFフェルミンロペス（バルセロナ）が2得点と活躍したスペインが2大会連続の4強進出を果たした。5日の準決勝は快進撃を続けるモロッコとの対戦が決まった。

　第3試合はエジプトがパラグアイとの激闘をPK戦の末に制し、初の準決勝進出。1―1のまま今大会初の延長戦に突入するも決着つかず。最後はPK戦にまでもつれ、キッカー5人全員が成功。GKアラー（アルアハリ）が相手2人目のシュートを防ぎ、4強進出の立役者となった。

　そして金メダル候補同士による注目の対戦となった第4試合は、開催国フランスが地元の大声援を受けアルゼンチンに勝利。前半5分のFWマテタ(クリスタルパレス)の先制ゴールが決勝点に。4強進出は優勝した84年ロサンゼルス大会以来、40年ぶりの快挙となった。