【大谷翔平と一問一答】思い出詰まったオークランド だが…球場の構造でDHにとって調整が「難しい球場」

試合後、取材に応じるドジャース・大谷（撮影・奥田　秀樹通信員）

　◇インターリーグ　ドジャース5ー6アスレチックス（2024年8月2日　オークランド）

　ドジャースの大谷翔平投手（30）が2日（日本時間3日）、敵地でのアスレチックス戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席まで凡退に倒れ、移籍後最長を更新する19打席連続無安打となった。しかし、第5打席は4戦ぶりの33号を放ち、20打席ぶりの安打で復調気配を示した。しかし、チームは大谷の3ランが出ても及ばず、ア・リーグ西地区最下位のアスレチックスに5―6で惜敗して3連敗となった。ナ・リーグ西地区はパドレスが敗れたものの、ダイヤモンドバックスが勝ち、同率で2位。首位ドジャースを含め4ゲーム差以内に3チームの混戦模様となってきた。

　試合後の大谷の一問一答は以下の通り。

　――最後の打席でホームランが出たが、その前の打席でいい感覚があったのか？

　「ここ数試合は正直、自分の中でも状態はあんまり良くないかなと思う。願わくば最後の、その前の打席（4点を追う7回2死満塁）で打てれば、チームとしても大きなチャンス、勝てるチャンスがあったんじゃないかなと思います」

　――これまで無安打だったフラストレーションがあの打席で出たか？

　「もうなんでもいいので、つなぐ、後ろになんとか回しながらとは思っていた。結果的いい結果でしたけど、その前の4打席がもう少しなんとかできたのかなと思います」

　――ここ数試合、打撃内容が良くなかったのは、相手の攻め方が戦略的に変わったのか、今の打線の調子が反映されているのか？

　「それはあんまり感じてないですかね。どちらかというと自分の状態。振っている感じの。打ったと思ってもいい角度で上がっていない。結果的に今日みたいなフライアウトであったりとか、ラインドライブの正面を突くようなアウトが増えているので、どちらかというと自分の内容かなと思います」

　――故障者も続出して2位に迫られているが、プレッシャーは？

　「プレッシャーというよりかは、歯がゆいみたいな感じじゃないかなと思う。今日もアウェーでこれだけのドジャースのファンの人にも来てもらって、なかなか最近勝てないところがチームとしてフラストレーションがたまっているのかなと思います」

　――1、2打席目の中飛の角度が高いというのは、どこがズレているのか？

　「2打席目は良かったとは思いますね。(打球角度が)36度で(打球速度が)105マイルくらい出ている。どちらかというとスピンがかかりすぎている。同じ打球速度でも、伸びない要因がそこかなとは思う。(スイングの)軌道が少しずれているのかなと思います」

　――疲れが影響しているのか、メカニックの問題か？

　「疲れはないですね。休みも最近は多いですし、前半戦よりもスケジュール的にはルーズになっているので、体的には万全の状態じゃないかと思う。自分の技術不足。悪い時は必ずくるんですけど、早く元の状態にどうやって戻すかだと思います」

　――最後の打席ではきっかけをつかんだのか、それともまだしっくりきていないのか？

　「やろうとしていることが、結果としていい方向に出ている。明日が大事だと思う。良かったと思う感覚がどれだけ持続できるかが大事だと思うので、明日の1打席目が大事だと思います」

　――残り50試合になってプレッシャーが高まる展開は望んでいたものだと思うが。

　「まだ8月ではあるので、1試合1試合積み重ねて。やっぱり9月に入った時にどのぐらいの差で、どの位置にいるのか。そこからじゃないかなとは思うので、最後の決めにいくっていうよりかは、自分たちのしっかりとした野球をしっかりと1試合1試合積み上げていく段階かなとは思います」

　――7月は三振が増えていた時期があったが、ストライクゾーンや構えで今までと違う感覚はあったのか？

　「単純に打ったなと思っているスイング、打席がファウルになると、ワンストライク増える。それだけ三振になるリスクは高くはなる。いい時は打ったと思った打球が結果的に（いい）結果球になっているので、三振っていう形はあんまり少ないのかな。単純ですけどそう思っています」

　――オークランドはメジャー初出場や100号など縁がある球場で、今年は唯一のシリーズ。来る時に感慨深いような感じはあったのか？

　「初ヒットもそうですし、初勝利もここではあるので。思い出はもちろんありますね。これから使えなくはもちろんなるので、大事に試合したいなとは思ってます。それ以上に（ベンチ裏に打撃を行う）ケージがないので、どうやってこうゲームの中で次の打席、次の打席にしっかり合わせていくかというのがちょっと難しい球場ではある。そこはもう1回やらないといけないかなと思います」