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【男子バレー】福沢達哉氏 高さとパワーがある相手に対しても十分に戦える 思い切りのいいプレーを

スポニチアネックス / 2024年8月3日 18時42分

試合後、厳しい表情の(右から)石川、西田、高橋藍(撮影・小海途 良幹)

 52年ぶりの五輪金メダルを狙う日本は1次リーグ最終戦で米国と対戦。セットカウント1-3で敗れた。第1、2セットを連取された後に第3セットを奪い返したが、第4セットを奪われた。それでも1セットを奪取したことで東京五輪に続き2大会連続の8強入りを決めた。

 【斬る 福沢達哉】1セットでも取れば準々決勝進出が決まる大一番。第1、2セットは米国がサーブで押して、ブロックで止めるという完璧なバレーをしてきた。流れを大きく変えたのは、第3セットからの大胆な選手起用だ。大黒柱でありキャプテンの石川を大塚に、アルゼンチン戦で大活躍だった小野寺を高橋健に代えた。大塚の安定したサーブレシーブにより日本のサイドアウトが安定し始め、高橋健が相手エースや決定力の高いミドルをブロックで止めて一気にチームが勢いづいた。

 また、世界最高峰の攻撃陣を要する米国に対して、リベロの山本を中心にディフェンスでプレッシャーを与えることができたのも大きい。ディグ(スパイクレシーブ)を上げた本数は相手よりも多かった。負けはしたが、レシーブとつなぎでラリーに持ち込み、日本のペースで試合が展開できれば、高さとパワーがある相手に対しても十分に戦えることを示せた。

 一つ懸念材料があるとすれば、石川がまだ本調子ではないことだ。相手のマークも厚く、徹底してサーブで狙われる中、サーブレシーブが安定しないことで少しリズムを崩しているのかもしれない。絶対に勝たなければいけない試合が続く中、チームのことや自身のパフォーマンスなど考える要素が多いことも影響しているように感じる。

 ここから先は負けたら終わり。これまでも一番の勝負所はキャプテンの石川が先頭に立ち、圧倒的なパフォーマンスと存在感でチームを牽引してきた。パリ五輪予選の時のように、どんな状況に追い込まれても冷静に自分を分析し、修正できるのが彼の強み。準々決勝からは彼らしい思い切りのいいプレーが見られることを期待したい。

(元日本代表、大阪ブルテオン・アンバサダー)

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