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ガチレスリング芸人「ネルソンズ」が日本代表にエール 女子76キロ級“鏡”に映る金の輝き

スポニチアネックス / 2024年8月4日 5時2分

レスリング日本代表にエールを送る和田まんじゅう(左)と青山フォール勝ち(撮影・松永 柊斗)

 五輪のレスリングが、5日から男女ともに始まる。高校時代に国体準優勝などの実績を持つお笑いトリオ「ネルソンズ」の青山フォール勝ち(38)と、経験者の和田まんじゅう(38)が日本代表にエールを送った。特に青山は、五輪最重量級で日本女子初の頂点を目指す76キロ級の鏡優翔(22)に注目。「この階級にぜひ金メダルを」と力を込めた。

 昨年の世界選手権を制し、初の五輪切符を手にした鏡。日本女子の最重量級として浜口京子(46)以来、20年ぶりの世界一に輝いた注目のホープだ。青山は「最重量級ではなかなかないスピードがあって、パワーも凄い」と絶賛。和田が「力も速さもあるなんて、クマみたい」とおどけると、青山は「クマみたいってうれしいのか?」とツッコんだ。

 実は青山と鏡は東洋大の先輩後輩。キッズレスリングの指導者としても活動する青山の元に昨年春ごろ、鏡からSNSを通じて「もし現役が終わって機会があれば一緒に子供たちを教えさせてください」と連絡があったという。当時は鏡の実力を知らなかったが、その半年後に五輪出場が決定。青山は「OB会で応援に行った時“そんなに強い人だと思わなかった”と伝えました。いつかガチでスパーリングしてみたい」と語った。

 その人柄にも太鼓判を押す。「明るい陽のオーラがあって、吉田沙保里さん、浜口京子さんレベルのタレント性がある。優勝したらテレビに出まくる様子が、俺には見えますね」とニヤリ。楽しそうにレスリングをする姿も魅力の一つ。「普段から指導をしていて、子供たちの間で五輪の高まりを感じる。いつもの明るいレスリングで金メダルを獲って、子供たちが憧れるヒロインになってほしい」。夢舞台で笑顔の花を咲かせ、未来のスターたちのかがみになることを期待した。

 ≪文田と樋口も(注)≫青山は東京五輪銀メダルの男子グレコローマンスタイル60キロ級の文田健一郎(28)については「文田さんならどう改善して金メダルを獲りにいくのか気になる」と話した。ほかに16年リオ五輪銀メダルのフリースタイル57キロ級樋口黎(28)には「前回の東京大会は出ていなかったので、今回は頑張ってほしい」とエールを送った。

 ≪今年優勝無理?≫ネルソンズは3日、都内で吉本興業の養成所による「夏のスペシャルオープンスクール」に出席した。青山は7月20、21日にフジテレビ「FNS27時間テレビ」内で行った「100キロサバイバルマラソン」を振り返った。半年間ほど走り込んで参戦。完走したものの「和田がベトナム旅行中で番組を見ていなかったんですよ」とボヤいて、笑いを誘った。走り込みでキングオブコントの始動が遅れているとも語り「多分もう遅いので今年優勝は無理です」と苦笑いした。

 ◇ネルソンズ 青山と和田のコンビ「ワダヤマブルー」に岸健之助(40)が加入する形で、2010年に結成。コント日本一決定戦「キングオブコント」では19年に決勝6位、22年に決勝4位。16年元日の日本テレビ「ぐるぐるナインティナイン おもしろ荘」で優勝。

 ◇ネルソンズとレスリング 青山は4歳からレスリングを始め大学選手権3位。北京五輪代表を目指したが、かなわず芸人に転向。和田は青山と同じ中学のレスリング部だった。2人のコンビ「ワダヤマブルー」に岸健之助(40)が加入する形で10年「ネルソンズ」結成。トリオ名はレスリングの技「ネルソン・ホールド」に由来。

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