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阪神・森下 9号2ランで藤村富美男、掛布雅之に並ぶ球団2位の9試合連続打点「アジャストできて…」

スポニチアネックス / 2024年8月4日 5時16分

<D・神> 初回1死二塁、阪神・森下は先制3ランを放つ(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神4ー10DeNA(2024年8月3日 横浜)

 阪神・森下翔太外野手(23)が3日のDeNA戦で1951年の藤村富美男、85年の掛布雅之と並ぶ球団2位の9試合連続打点へ伸ばした。初回に左越えの先制9号2ラン。新人だった昨季の10本塁打にも王手をかけた。逆転で敗れて8連勝で止まり、巨人と入れ替わって一日で3位に後退しても、好調は止まらない。

 オールスターを挟んだことで敗戦は7月20日の広島戦以来、実に14日ぶり。森下は帰途ですぐに気持ちを切り替え、前を向いた。「連敗はできないので(4日は)しっかり勝っていきたい」。試合開始から計6球目。まだ明るさの残っていた横浜の空に、約480キロ離れた大阪の「なにわ淀川花火大会」に負けない一発を打ち上げた。

 「しっかりアジャストできて良かった。プロに入ってから、あまり得意としてなかったので地元で、1本出てうれしい」

 初回1死二塁。2ボールから初対戦だった吉野の真ん中直球を一振りで仕留め、森下らしい中弾道で左翼席へ打ち込んだ。地元・横浜スタジアムでは2年目で初本塁打。近本の右前打と中野の犠打で生まれた好循環に乗り、8連勝中に得意とした「鉄板パターン」から先制して続く佐藤輝の本塁打も誘発した。

 この一撃で9試合連続打点へ伸ばした。藤村富美男と掛布雅之。「ミスター・タイガース」と称された偉大な先輩2人に肩を並べた。86年ランディ・バースの13試合連続打点のプロ野球記録にもまた一歩近づき、「打点にはこだわって、これからもやっていきたい」と先を見据えた。

 「やっぱり芯に当てたり、強い打球が行けば何が起こるか分からない。今日はたまたまそれが正面だったり、アウトになってしまったけど、これを継続していけばいい方向に向くと思う。変えずにやっていきたい」

 本塁打以降の3打席では無安打に終わっても内容はいい。3回1死三塁で初球直球を引っ張り込んだ一打は、宮崎の好捕で阻まれた三直。5回無死二塁ではウィックの155キロ外角直球を右翼フェンス手前まで飛ばす大飛球だった。3打席目までは全て第1スイングの甘い球を確実に芯で捉え、好調持続を印象づけた。

 昨季94試合の出場で記録した10本塁打に84試合目の出場で王手。同じ日を起点にした連勝が8で止まっても、森下の快進撃は止まらなかった。(石崎 祥平)

 ○…森下(神)が初回に2ランを放ち9試合連続打点。阪神で9試合以上連続打点は、86年にバースが13試合連続(プロ野球記録)でマークして以来37年ぶりで、51年藤村富美男と85年掛布雅之に並んだ。過去3人はいずれも期間中に内野ゴロや犠飛による打点で記録を継続しており、適時打と本塁打だけで9試合連続は森下が初めて。

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