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日本ハム ソフトバンクのM再点灯阻止 4戦ぶりスタメンの万波2点弾に清宮は4打点

スポニチアネックス / 2024年8月4日 6時2分

4回、2点本塁打を放つ万波 (撮影・成瀬 徹)

 ◇パ・リーグ 日本ハム8―7ソフトバンク(2024年8月3日 ペイペイD)

 パ・リーグの灯は消さない!日本ハムは3日、首位・ソフトバンクとの打撃戦を8―7で制して優勝マジック再点灯を阻止した。4試合ぶりにスタメン復帰した万波中正外野手(24)が14号2ランを含む2安打3打点をマークすると、清宮幸太郎内野手(25)も5号3ランを含む2安打4打点。首位と12ゲーム差の3位だが、左右の若き長距離砲を中心に一丸で白星を積み重ねていく。

 弱者が強者に立ち向かう姿は見る者を魅了する。大敗ムードから一転、逆転勝ちを収めた新庄監督は試合後、ふらふらになりながら報道陣の前に現れた。「北の国から」など数々の名作ドラマを生み出した脚本家の倉本聰氏を引き合いに「倉本聰監督に並ぶ高視聴率、23%。でもね、凄く良いゲームを見せられたと思います」と興奮気味に振り返った。

 逆転劇の“主演”は万波だ。5点を追う4回1死一塁。相手先発・有原の低めのスライダーを捉え、左中間へ14号2ランを放った。先月17日の楽天戦(エスコン)以来37打席ぶりの一発。4試合ぶりのスタメン復帰に応え「僕自身苦しかったので、ホームランというのは最高の結果だった」と感慨を込めた。

 清宮も負けじと快音を響かせる。5回に同点の5号3ラン。7回に山川に勝ち越しソロを許したが、8回に再び万波、レイエスの適時打で最大5点ビハインドをはね返した。先制打を含む2安打4打点の清宮は「かなり点差はあったけど、諦めずに常に打席に立っている。本当に良い結果になって良かった」とうなずいた。

 万波が「昨季も含めて一番、悪かった。突然、分からなくなった」と振り返る通り、7月30日のオリックス戦は4打席連続空振り三振。外角の変化球に手を出す悪癖が出て、以降の3試合はスタメンを外れた。それでも腐ることなく、前日の練習からバットの握り方を変えるなど復調へ向けて試行錯誤。「少しずつヘッドが走る感じが出てきた」と本来のスイングを取り戻した。

 3位ながら首位のソフトバンクとは、まだまだ12ゲーム差ある。それでも今季開幕前に負傷で出遅れた清宮、そして万波の復調は何よりも明るい材料だ。パ・リーグの灯は消さない。奇跡の大逆転劇へ、役者はそろった。 (清藤 駿太)

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