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柔道混合団体は銀! リネールに2度敗戦の斉藤立「本当に本当に悔いが残る。顔向けできない」

スポニチアネックス / 2024年8月4日 2時10分

リネールと健闘を称えあう斉藤立(AP)

 ◇パリ五輪第9日 柔道(2024年8月3日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道混合団体が行われ、日本は決勝でフランスと対戦。男子90キロ超級では斉藤立(22=JESグループ)が出場し、2日(日本時間3日)に100キロ超級で金メダルを獲得したフランスの英雄、テディ・リネール(35)と対戦し、ゴールデンスコアまでもつれ込んだが、一本を取られて敗れた。さらに代表戦でも再戦となったが、再び厚い壁に跳ね返された。

 先陣を切った村尾三四郎がゴールデンスコアに入っての一本勝ち。さらに高山が78キロ超級銅メダリストと1階級上のディコから技ありを奪って殊勲の1勝を挙げた。2勝0敗と願ってもない展開でバトンを受けた。

 斉藤は先に指導を2つもらったが、果敢に技を出し、ゴールデンスコアに突入した。リネールと体格差がある中で最後は内股に屈した。

 その後、女子57キロ級銅メダリストで2階級上の相手に対し、角田が伝家の宝刀、巴投げで快勝。3勝1敗と優位に立ったが、阿部一二三がゴールデンスコアに入って一本負け。さらに6人目の高市が敗れ、試合は代表戦となった。

 そして抽選の末、リネールとの再戦。金メダルの命運を託されたが、再びゴールデンスコアに突入し、6分26秒の死闘の末に大内刈りで一本負けした。試合後は突っ伏して号泣。日本選手から何度も励まされたが、しばらく顔を上げることはできなかった。

 斉藤は「すみませんでした」と言葉を絞り出した。「個人戦で負けてしまって、最初の方、団体戦でも切り替えることができなくて、本当にしょうもない試合をしてしまって。裏でもそういう態度でいてしまって。(鈴木)桂治先生に“何のために来たんだ!何なんだ、お前は”を言われて…。“意地を出せ、死ぬ気でやるんだ”と言われて…。“(父の)斉藤先生が見てたら絶対に言っていたと思うし”というふうに言われて。本当に自分はここで勝たないと、日本の柔道代表としても、本当に顔向けできないなという思いだった。本戦でも負けてしまって、代表戦でもう1度チャンスをもらえたと思って、挽回するチャンスだと思ったんですけど、同じようにやられてしまって、本当に本当に悔いが残る試合です」と涙ながらに語った。

 斉藤は100キロ超級では、準決勝で金民宗(23=韓国)に背負い投げ一本で敗れ、3位決定戦でアリシェル・ユスポフ(25=ウズベキスタン)にも敗れ、無念のメダルなしに終わった。

 団体戦でも2回戦のスペイン戦で相手に技ありをとられて敗戦。最重量級の選手は団体戦ではエースとならなければいけない立場だが、3連敗となっていただけに、絶対王者が相手でも、このまま終わるわけにはいかなかった。15年1月20日に胆管がんのため54歳の若さで亡くなった父で84、88年五輪2連覇王者の仁さんとの父子制覇こそ逃したが、団体で意地の戦いはみせた。

 絶対王者と13分30秒の戦い。「代表戦の終盤は自分のペースになってきて、だんだんとこれからという時に(技を)かけられて、防げなくて、今日勝たないといつ勝つんだという場面で勝てなくて、本当に顔向けできないです」と言葉を絞り出した。

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