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阿部詩「五輪の借りは五輪ででしか返せない。リベンジしたい」涙の2回戦敗退から6日…パリ銀メダル締め

スポニチアネックス / 2024年8月4日 2時23分

表彰式で並んで銀メダルをかける阿部詩と一二三(AP)

 ◇パリ五輪第9日 柔道(2024年8月3日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道混合団体の決勝が行われ、日本はフランスに大激闘の末に逆転負け。2大会連続の銀メダルに終わった。初戦のスペイン戦で先陣を切り、一本勝ちでチームに勢いを与えた阿部詩(パーク24)は、個人ではメダルなしに終わったが、2大会連続のメダルを手に、パリの戦いを終えた。

 「チームのために日本のためにという思いで準備をしました。私が望んでいた結果で終わることはできなかった。それでも大きいものを収穫できた。次はオリンピックの借りはオリンピックでしか返せない。リベンジしたい」

 連覇を狙って臨んだ7月28日の女子52キロ級でまさかの2回戦負けでメダルなしという結果に終わった阿部詩。日本中の多くのファンが胸を引き裂かれた大号泣から6日、パリの畳に再び立った。鬼気迫る表情で同じ52キロ級のアリアネ・トロソレルとの対戦。序盤で技ありを奪われるも、2分15秒に豪快に相手を倒し一本。しかし、判定が技ありに変更となり試合再開。動じなかった詩は、本戦の残り1秒に豪快な背負い投げで2つ目の技ありを奪い、合わせ技一本で勝利を飾った。その後は畳の下で声を上げ、時には腕を動かして必死に応援した。

 そして決勝はスタンドで仲間の勝利を祈った。逆転負けに責任を感じ涙を流す兄・一二三を見つめるしかなかった。

 初の有観客での五輪。28日の敗戦後「本当に素晴らしい舞台で、誰にでも経験することができない舞台だと改めて感じたので、その舞台でしっかり金メダルを獲れるっていう強さを身につけたいです」と声を絞り出した。

 このままでパリの戦いは終われない。気遣い、励まし、背中を叩いてくれた最強の仲間たちと戦った最終日。全身で感じたフランス代表への地元の地響きのような大声援は忘れない。銀メダルを手に、多くの涙を流したパリ五輪の戦いが終わった。

 ◇阿部 詩(あべ・うた)2000年(平12)7月14日生まれ、兵庫県出身の24歳。兵庫・夙川学園高、日体大を経て23年4月からパーク24所属。家族は両親と兄2人。5歳で柔道を始め、夙川学院中で15年に全国中学校体育大会優勝。17年2月のグランプリ・デュッセルドルフを16歳で制し、ワールドツアー初制覇。世界選手権は18、19、22、23年と出場全4大会を制覇。21年東京五輪金メダル。

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