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柔道ニッポン 笑顔の表彰式 ケガで団体欠場の素根輝にも銀メダル 阿部詩「リベンジしたい」気持ち新た

スポニチアネックス / 2024年8月4日 3時14分

表彰台で笑顔を見せた柔道ニッポンの14選手(AP)

 ◇パリ五輪第9日 柔道(2024年8月3日 シャンドマルス・アリーナ)

 柔道混合団体の決勝が行われ、日本はフランスに大激闘の末に逆転負け。2大会連続の銀メダルに終わった。

 あと1勝、無情のルーレット…。劇的な決勝戦で、両国の選手たちは死力を尽くした。代表戦で激闘の末にリネールに敗れ、畳を下りられずに肩を落とす斉藤に、村尾が、高山が、そして号泣の一二三、角田、高市ら仲間が歩み寄る。

 地元フランスの大逆転連覇に沸きに沸いたスタンドも、ライバルの魂の柔道に総立ちで拍手を送った。

 表彰式では全員が笑顔で臨んだ。個人戦で絶望の涙を流した阿部詩は兄・一二三と並びスタンドを見回し笑顔。膝のケガで出場できなかった素根も、足をかばいながら歩き表彰台に上った。そして、試合後にテレビカメラに向かって「すみませんでした…」と大粒の涙を流した斉藤立は、父が立った一番高いところではないが、五輪の表彰台からの景色を見ることができた。

 角田の金メダルで始まったニッポン柔道の山あり谷ありの8日間。個人戦男子では阿部一二三と永瀬が連覇を成し遂げ5階級でメダルを獲得。一方、女子は角田と舟久保が獲得した銅メダルの2個に終わった。しかし、最強の仲間たち全員で挑んで。そしてつかみ取った銀メダル。リベンジは4年後のロスで果たせばいい。

 詩は表彰式後に吹っ切れた表情で言った。「チームのために日本のためにという思いで準備をしました。私が望んでいた結果で終わることはできなかった。それでも大きいものを収穫できた。次はオリンピックの借りはオリンピックでしか返せない。リベンジしたい」

 全員がメダルを手にして、2024年、柔道ニッポンのパリの戦いは幕を閉じた。

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