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号泣銅の早田ひな 団体へ悲壮覚悟「自分はどうなってもいい」 平野と張本のため「メダルに向けて」

スポニチアネックス / 2024年8月4日 7時17分

<パリ五輪 卓球女子シングルス3位決定戦>銅メダルを獲得した早田(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第9日 卓球(2024年8月3日 パリ南アリーナ)

 女子シングルス3位決定戦で、世界ランク5位の早田ひな(24=日本生命)が、同8位のシン・ユビン(韓国)を4―2で下して銅メダルを獲得した。日本勢の同種目表彰台は、21年東京の伊藤美誠の銅メダルに続き、2大会連続となった。

 「まさかこんなタイミングで神様にいじわるされるとは思っていなかった」

 1日の準々決勝で左腕に痛みが走り、前日(2日)の孫穎莎(中国)との準決勝は、患部にテーピングを巻く痛々しい姿でプレーして完敗。この日も試合5分前に痛み止めの注射を打って奮闘した。勝利が決まると殊勲の汗が光るコートに、大粒のうれし涙が落ちた。

 「試合に入る5分前までは自分が100%できるとしたら、20%30%の力をどうやって出して戦うかって感じだった。その5分前の注射で自分の感覚が100%くらいまで戻ってきて。そこから後悔しないように1本1本、1ゲーム1ゲームやっていました。」

 不安を抱える左腕を懸命に振り、表彰台への道を切り開いた。次なる戦いは5日からの団体戦。「これから明日1日空くので。また、たくさんの方に長い時間をかけてケアをしてサポートをしていただくと思う」と短い時間だが、ケアに全力を尽くし、また決戦のコートに立つ。

 「平野選手と張本選手は(今大会の)メダルを持っているわけじゃないので。メダルに向けて、自分はどうなってもいいと思っているので。メダルを獲るために、3人で一致団結して金メダルを目指して頑張りたい」

 涙が乾いた早田が、悲壮な覚悟を口にした。

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