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なでしこ北川ひかる、思いあふれ涙「夢の舞台でメダルという目標が…悔しい」 力尽き失点を後悔

スポニチアネックス / 2024年8月4日 5時4分

突破を阻む北川(右、ロイター)

 ◇パリ五輪第9日 サッカー女子準々決勝 日本0―1米国(2024年8月3日 パルク・デ・プランス競技場)

 パリ五輪サッカー女子は3日、準々決勝が行われ、世界ランク7位・日本「なでしこジャパン」は史上最多4度の優勝を誇る同5位・米国に延長戦の末、0―1で敗れた。2大会連続の8強敗退。大会直前に右膝を負傷したDF北川ひかる(27=INAC神戸)は出場2試合で夢舞台が幕を閉じた。

 北川は限界まで戦った。2戦連続で先発したが、延長戦に突入すると、右膝の痛みもあって思うように足が動かない。力尽き、左サイドから失点を許してしまう。「しっかり耐えなきゃいけない場面だった」。相手のゴールが決まると、その場で崩れ落ちた。

 試合後は悔しさのあまり、涙を流し「夢の舞台でメダルを獲って帰るという目標があった中で敗退してしまって悔しい」と言葉を絞り出した。

 能登半島地震があった地元・金沢への思いを語り出すと、さらに涙はあふれる。「メダルを持って帰ってみんなに喜んでる姿を見てもらいたかった。それが達成できず申し訳ない」と言葉に詰まりながら被災地へ思いを寄せた。

 1次リーグ最終第3戦のナイジェリア戦では鮮やかなFK弾を決めた27歳。最後は視線を上げ「世界の相手に通用するようなことを個人として、もっとやっていかなきゃいけないと思った。世界の相手と常にやれる環境に行って、もっと自分を高めたい」とさらなるレベルアップを誓い、初の夢舞台を終えた。

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