市川ぼたん「アナウンサーとして挑戦したい気持ちも」 母・麻央さんを追う夢も…父・團十郎明かす

成田屋親子「伝承への道」の千秋楽であいさつを行った左から市川新之助、市川團十郎、市川ぼたん

　歌舞伎俳優の市川團十郎（46）、市川新之助（11）、舞踊家の市川ぼたん（13）が3日、成田屋親子公演「伝承への道」を東京・銀座の観世能楽堂で上演した。

　上演前のあいさつで、團十郎は長女ぼたんについて「舞踊家、女優のほかにもアナウンサーとして挑戦した気持ちもあるみたい」と明かした。

　ぼたんの母、小林麻央さん（2017年死去、享年34）はフリーアナウンサーとして活躍。これまでにも「母がアナウンサーをしていてすごかったよっていろいろな人から聞くので」と麻央さんへのあこがれをのぞかせ、将来について「アナウンサーになりたい」と取材などで答えることもあった。

　この日の舞台上で、あらためて愛娘の夢を語った團十郎に、客席からは温かい拍手が送られた。

　客席には中学の同級生が見に来ていたそうで、トーク中に照れるしぐさを見せたぼたん。團十郎は「お友達が手でハートマークを作っていたものね」と笑顔で語った。

　舞台では演目「羽衣」で華麗な舞踊を披露。歌舞伎「素襖落」にも出演し「いつも客席から父と弟をすごいなあと見ています。こういう舞台に今回出させていただいてうれしいです」と率直な思いを話した。

　観客からは「麻央さんにますます似てきた」「大きくなったね」などの声が漏れていた。

　團十郎は30日から9月27日まで「十三代目市川團十郎白猿襲名披露巡業」（18都市23公演）を行う。