中村勘九郎 柔道惜敗「悔しい」五輪選手から刺激「負けないように…ワクワクさせるような舞台を」
スポニチアネックス / 2024年8月4日 10時5分
夏恒例の歌舞伎座8月公演「八月納涼歌舞伎」初日劇場前イベントが4日、東京・歌舞伎座で行われた。
初日を記念して松本幸四郎、中村勘九郎、中村七之助ら総勢15名の演者が勢ぞろい。劇場前にうちわを持った浴衣姿で登場した。
代表して、幸四郎は「千秋楽まで全力を出し切って頑張りますので、たくさん足を運んでください」とあいさつ。続けて、勘九郎は本公演には「歌舞伎の魅力がぎゅっと詰まって見どころ満載」と太鼓判をおした。
「連日のパリオリンピック…寝られませんね」とパリ五輪を楽しむ毎日で、この日未明に日本柔道が混合団体で惜敗し「昨日は悔しくて3時ぐらいまで起きていました」と悔し顔。「勝っても負けても良い試合をしてくれている選手の皆様には刺激と感動を頂いている」という。
手にもつうちわには「金」の文字。五輪にちなんだ言葉かと思いきや、「一部、二部、三部、“かね”にまつわる台詞がある」から。「オリンピックに負けないように見ている者をワクワクさせるような舞台を」と強い覚悟で舞台に挑む。
2012年に亡くなった父・中村勘三郎さんが作り上げた本公演への参加は特別だと語る七之助は「父の13回忌なので本当に心を込めて一生懸命努めます」と気を引き締めた。
最後には幸四郎の「歌舞伎座で」の声に続き、全員で「お待ちしてます!」と呼びかけ。短い時間とはなったがファンとの交流を楽しんだ。
公演への思いを直筆で記したうちわは公演期間中、劇場2階ロビーに展示される。
「納涼歌舞伎」は若手花形の活躍の場として平成2年に始まって以来、歌舞伎座の夏の風物詩。夏興行ならではの意欲溢れる舞台は、幅広い世代に親しまれてきた。8月4日~25日まで毎日三部制で開催される。
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