阪神・高橋遥人 1009日ぶり1軍先発! 11日広島戦で2度の手術乗り越え復活

阪神・高橋

　◇セ・リーグ　阪神4ー0DeNA（2024年8月4日　横浜）

　阪神・高橋遥人投手（28）が、11日の広島戦（京セラドーム）で先発起用されることが4日、濃厚になった。登板すれば、巨人と対戦した21年11月6日のクライマックスシリーズ・ファーストS第1戦以来、1009日ぶりの1軍公式戦登板になる。

　1軍最終登板以降、トミー・ジョン手術を含む2度の左肘手術を経験し、左肩と左手首にもメスを入れた。昨年11月の育成契約を経て7月20日に支配下登録に復帰。背番号が129から慣れ親しんだ29に戻った左腕が、首位を争い、左の好打者をそろえるライバル球団封じを託された。

　7回4安打無失点だった前回7月31日の中日戦を含め、直近の2軍戦でも内容が充実。先発で5イニング以上投げたこの5試合は、合計30イニングでわずか4失点。与四球もわずか3にとどめ、三振は投球回数を上回る31個を奪った。

　4月17日に実戦復帰して以降は、中10日以上の登板間隔を空けながら段階的に球数を増やし、7月13日広島戦では8回103球を投げた。肉体面でも成績面でも、1軍登板の準備が整った。

　夏の長期ロード中のチームは、あす6日ヤクルト戦から9連戦が始まる。既存の先発ローテーション6人以外に、もう一人投手を用意する必要があった。高橋が11日広島戦に入ることで、西勇は今季2試合計15イニングで1失点の12日巨人戦（東京ドーム）へ回るとみられる。

　高橋は、支配下復帰の際に「ここまで何年も投げられなかった。それを返せるように、ここから頑張りたい」と抱負を口にしていた。度重なる故障に泣かされてきた大器は、“連覇の使者”として活躍が期待される。