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卓球・早田&バド・松山が銅メダル 北九州市フィーバーっちゃ 市内の映画館でPV 市長も大はしゃぎ

スポニチアネックス / 2024年8月5日 5時2分

北九州市の映画館「小倉昭和館」にて卓球の早田ひな、バドミントン女子ダブルスの松山奈未のパブリックビューイングを行い、音頭を取る武内和久市長(中央)

 パリ五輪で3日に銅メダルを獲得した卓球女子シングルスの早田ひな(24)、バドミントン女子ダブルス「シダマツ」の松山奈未(26)の出身地、北九州市が盛り上がっている。

 早田と松山の試合は同日夜、市内の映画館「小倉昭和館」でパブリックビューイング(PV)が行われた。両選手の関係者や同級生ら約150人が見守る中、北九州の星たちが立て続けにパリで輝き、劇場が沸いた。メダルが決まると歓声と拍手に包まれ、お祝いのクラッカーもはじけた。歓喜の夜から一夜明け、同館の樋口智巳館主(64)は「一日で2人もメダリストが出るなんて!勇気と元気をもらいました。市民の誇りです」と胸を熱くした。

 同館を含む同市小倉北区の旦過(たんが)市場一帯は2022年に2度の大規模火災に見舞われた。4月には42店舗を焼く火災が起き、がれきや廃材処理を進め、再開のめどがついた直後の8月にも大火。この2度目の火災で1939年創業の老舗映画館として愛されてきた同館は全焼した。クラウドファンディングなどで資金を募り、昨年12月に再建。樋口さんは「復活から1年足らずで、皆さんで喜びを分かち合える場所になれたことが本当に幸せ」と語った。

 特に早田は市場との縁が深い。幼い頃にお祭りの行き帰りで立ち寄った思い出の場所。祖母が市場で買ってくる郷土料理「ぬか炊き」は、いつも食卓に並んでいた。火災が起きた際には「少しでも勇気と希望を与えられるのが最大限のできること」と言い、再開のために100万円を寄付。早田への感謝から、劇場には市場で働く人々も訪れた。

 「ぬか炊き」の専門店「ぬかだき橘屋」店主の橘逸仁さん(33)はPVに参加し「早田選手から力をもらったので、僕らも恩返しのような気持ちで応援しました。最高でした」と笑顔。旦過市場商店街の中尾憲二会長(59)は「格別の思い。急いで銅メダルを祝う横断幕を作りたい」と気合を入れた。

 北九州市出身者が同じ日にメダルを手にし、武内和久市長(53)も大喜び。劇場では市民とハイタッチし、自身のSNSで「パブリックビューイングしながら、地元から2試合メダリストを生んだのは北九州市が初めてでは!?」「ダブルメダルの快挙に興奮が醒(さ)めない朝」と投稿。感動を与えたメダリストたちの凱旋を、北九州市民は待ち望んでいる。(小田切 葉月)

 ▽ぬか炊き 北九州市で伝承されてきた郷土料理で、年間を通して食べられる。正式名称は「ぬかみそ炊き」。イワシなどの青魚をしょう油、みりん、砂糖などを加えた煮汁で煮て、火が通ったらぬか床を入れて炊く。青魚特有の臭みが抜ける代わりに、ぬか床のうまみが染みて酒のさかなやご飯のお供などに最適。

 ▽旦過市場 北九州市にある市場兼商店街。大正時代、船が荷を揚げ商売をしたことが始まりと言われる。「北九州の台所」と呼ばれ、鮮魚、精肉、青果、飲食店など約100店舗が営業していたが、2022年4月と8月の火災で87店舗が焼損。現在、仮設店舗で営業をする店もある。創業84年の老舗映画館「小倉昭和館」には福岡県出身の高倉健さんが生前、激励の手紙を送っていた。手紙は火災で焼失した。

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