阪神の「キナナカ」 木浪&中野の二遊間コンビ躍動 東北生まれの2人が西勇もり立てる

＜D・神＞　2回1死一、二塁、中野からの送球をキャッチする阪神・木浪（一塁走者・宮崎）（撮影・大森　寛明）

　◇セ・リーグ　阪神4ー0DeNA（2024年8月4日　横浜）

　「キナナカ」の阪神二遊間コンビが相手に流れを渡さなかった。1点優勢の2回1死一、二塁のピンチで、山本の一、二塁間のゴロを、中野が追いついて即座のターンで二塁封殺。続く林の中前へ抜けようかという当たりを、今度は木浪が横っ跳びでつかみ、バックトスで二塁封殺にし、3つめのアウトを奪った。

　中野は「（一塁走者が）宮崎さんというのも頭に入っていた。二塁で一つアウトを取って一、三塁でいいと思った。そこまで体勢は厳しくなかったので、迷いなく二塁に投げると決めていた」とクールに振り返った。木浪は「（初回に）1点取った後の守りで、あそこで抜けるか抜けないかで試合の流れが変わってくる。しっかりアウトを取れて良かった」と声をはずませた。東北生まれの2人が、西勇をもり立てた。