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サニブラウン決勝進出ならず 「いやあ、足りないっすね」自己新9秒96も…92年ぶり快挙まで0秒03

スポニチアネックス / 2024年8月5日 3時28分

男子100メートル準決勝、力走するサニブラウン(中央)(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第10日 陸上(2024年8月4日 フランス競技場)

 男子100メートルで、サニブラウン・ハキーム(25=東レ)は、歴史的快挙に届かなかった。準決勝3組で9秒96の自己ベストをマークしたものの、4位で敗退し、1932年ロサンゼルス五輪で6位に入り、“暁の超特急”と呼ばれた吉岡隆徳以来、92年ぶりとなる日本勢の決勝進出を逃した。決勝進出ラインの9秒93まで0秒03差だった。

 「いやあ、足りないっすね。マジで足りない。しっかりもっともっと合わせていかないといけない。全部出し切る勢いでスタートした。最後がちょっとオーバーストライド気味になってしまった」

 1~3組に分かれた準決勝は、各組上位2人とタイム上位2人が決勝に進む。9選手中、サニブラウンの自己ベスト9秒97は7番目、今季ベスト9秒99は5番目。不利な状況下での約10秒に、全力を込めた。

 前日(3日)の予選で、五輪の日本人最速となる10秒02をマーク。「大丈夫っす、気にしなくて。もっとどんどん上がるんで、大丈夫っす」と意に介さず、「準決勝はみんな全力で走ると思う。プレッシャーを感じずに自分の走りができれば決勝にいけると思う」と余裕を漂わせていたが、さらにギアを上げてきた世界のライバルに屈した。

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