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92年ぶり快挙まで0秒03…サニブラウン自己新9秒96も準決敗退「200%出さないと上にはいけない」

スポニチアネックス / 2024年8月5日 3時40分

<パリ五輪 陸上>男子100メートル準決勝、レースを終え悔しげなサニブラウン(左から2人目)(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第10日 陸上(2024年8月4日 フランス競技場)

 男子100メートルで、サニブラウン・ハキーム(25=東レ)は、歴史的快挙に届かなかった。準決勝3組で9秒96(追い風0・5メートル)の自己ベストをマークして4位。順位で決勝進出が決まる各組上位2位に入れず、タイムでも拾われず。決勝進出ラインの9秒93まで、わずか0秒03だった。

 「いやあ、足りないっすね。マジで足りない。自分の200%出さないと上にはいけない」

 1932年ロサンゼルス五輪で6位に入り、“暁の超特急”と呼ばれた吉岡隆徳以来、92年ぶりとなる日本勢の決勝進出までわずかだった。

 好スタートを決めて強豪と互角に渡り合った。少しの悔いが残るのはゴール前。「本当に全部出し切る勢いでスタートしたんですけども、うまく最後ちょっとまとまりきれなかったのが、ちょっと失速したきっかけに思います」と顔をしかめた。

 22年世界選手権は7位、23年世界選手権は6位。2年連続世界のファイナリストになったが、五輪はまた別格だった。「(世界との差は)縮まってるは縮まってるんですけども、世界の皆さんもどんどんどんどん先に行ってるんで、本当にちょっとずつ追いつくだけじゃ足りないなっていうのは身に染みて感じました」と振り返った。

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