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史上最速のファイナル争い サニブラウン、痛感した五輪のレベル「全然違う」自己新9秒96も準決敗退

スポニチアネックス / 2024年8月5日 6時46分

<パリ五輪 陸上>男子100メートル準決勝、レースを終え悔しげなサニブラウン(左から2人目)(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第10日 陸上(2024年8月4日 フランス競技場)

 男子100メートルで、サニブラウン・ハキーム(25=東レ)は、歴史的快挙に届かなかった。準決勝3組で9秒96(追い風0・5メートル)の自己ベストをマークして4位。順位で決勝進出が決まる各組上位2位に入れず、タイムで拾われる決勝進出ラインの9秒93まで0秒03及ばなかった。

 1932年ロサンゼルス五輪で6位に入り、“暁の超特急”と呼ばれた吉岡隆徳以来、92年ぶりとなる日本勢の決勝進出はならなかった。これまで五輪準決勝敗退の最速タイムは10秒00だったが、今大会は9秒95。史上最速レベルの決戦で、サニブラウンの夢は散った。

 「いやあ足りないっすね、マジで足りない。もっといけたなって思う。テンポが停滞してしまった。レースプラン通り最後いけていなかった。95きってこないと決勝いけないと思っていた」

 好スタートを決めて世界の強豪と堂々と渡り合った。懸命に前傾姿勢でフィニッシュしたが、及ばない。自己ベスト9秒96にも満足感はなかった。

 「1ミリでも早くゴールに入らないといけないと思った。自己ベストじゃ足りないっす。アジア記録出すくらいじゃないとメダル取れないんで。勝てなきゃ意味ないっす。自分の200%出さないと上には行けない」

 前回の東京五輪はどん底だった。3カ所のヘルニアを抱え、歩くだけで痛みが走り、寝っ転がっても苦痛は続き200メートルで予選落ち。そんな時期を乗り越え、世界的スプリンターに成長した。100メートルで22年世界選手権7位、23年は6位。自信を胸に自身初の100メートルでの夢舞台に挑み、そして壁の高さを知った。

 「五輪ってまったく違うんで。身に染みて感じた。ここでメダル取っている選手がいかに凄いのか、自分が出場したことで感じた部分が大きい。レベルがもう、全然違う」

 悔しさを糧に、メダルを狙う400メートルリレーに向かう。

 「3走以外ならどこでもいいっす。どこでも走れるんで」

 リレー侍の大エースとして、日本を表彰台に導く。

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