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「初戦敗退の彼をジャパンに…」 U18高校日本代表に推したい甲子園にいない3人の「逸材」

スポニチアネックス / 2024年8月5日 22時33分

打撃練習をする神谷(右)=撮影・柳内 遼平

 第106回全国高校野球選手権は8月7日に甲子園で開幕する。大会後に国際大会を戦う侍ジャパンU18高校日本代表は甲子園出場校から多くの選手が招集されるが、地方大会で散った逸材も少なくない。アマチュア野球担当記者が、地方で光っていた3選手を紹介する。

(1)我孫子二階堂(千葉)神谷虎之介外野手(2年)

 まずは三拍子そろった外野手の神谷。あだ名は虎之介から「トラ」。投げれば投手として最速148キロ、打てば高校通算38本塁打の長打力、走れば50メートル走6秒1の快足。バランス型の三拍子ではなく、全てがストロングポイントになる本物。二松学舎大付(東東京)では1年秋から「5番・中堅」を担ったが、翌春に我孫子二階堂に再入学したことで今夏は2年生ながら最後の夏を迎えていた。千葉大会では千葉敬愛に初戦敗退するも高校通算38号の2ランを放った。26年春卒業のため今秋のドラフト対象ではないが、既に複数球団のスカウトが熱視線を送っている。右打ちの外野手で彼ほどの実力を持つ選手は全国を見渡してもわずか。選出される可能性はゼロに等しいが1番を打っても良し、中軸を任せても良し、の逸材を推薦したい。

(2)エナジックスポーツ(沖縄)・龍山暖捕手(3年)

 世代No.1捕手は健大高崎(群馬)の箱山遥人(3年)であると確信していたが、沖縄にも好素材あり。エナジックスポーツは08年夏は浦添商、14年春は美里工で甲子園出場を果たした神谷嘉宗監督の下、16年のクラーク(北北海道)以来となる創部3年目での甲子園出場の快挙を狙ったが決勝で興南に敗れていた。龍山はクセなく広角に打ち返す打撃スタイルで高校通算19本塁打をマークし、守っては遠投110メートルの強肩で二塁に矢のような送球を突き刺す。関東や関西の強豪校に属していれば、もっともっと目立っていた違いない確かな実力を有している。全国舞台でアピールする機会には恵まれなかったが、沖縄発の評判がジャパンの首脳陣に届いているかもしれない。

(3)仙台育英(宮城)・鈴木拓斗一塁手兼外野手(3年)

 右のパワーヒッター・鈴木は「打つこと」に関して間違いない。近年は大学進学で打撃に磨きをかける長距離砲が目立つ。阪神・森下は戦国東都の中大で主軸を担い1位指名でプロ入り。青学大の三塁手・佐々木、外野手・西川はともに高校時代より自身の価値を高め、今秋のドラフトで上位指名が期待される。大学進学する鈴木も4年間でどのように磨かれるか楽しみ。右打ち、バントなど小技はお手のものなジャパンだが、やはり苦境を打開するのは打撃力。3人スタメン出場する外野手の中で一人は鈴木のような「打つ」ことに特化した選手を選ぶのもアリだろう。

 ここに挙げた3選手以外にも全国にはまだまだ逸材がいる。さらにこの甲子園で新たなスター候補も生まれるかもしれない。(柳内 遼平)

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