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パリ五輪性別騒動の女子ボクサー2人、昨年の世界選手権”失格”は染色体検査が理由 IBAが会見で公表

スポニチアネックス / 2024年8月5日 23時6分

準決勝進出を決めて雄叫びを上げるヘリフ(AP)

 国際ボクシング協会(IBA)は5日、パリ市内で会見を開き、パリ五輪で性別騒動の渦中にある2人の女子ボクサーについて、昨年の世界選手権での性別適格検査で不合格としたのは性染色体検査によるものと発表した。昨年6月の時点で国際オリンピック委員会(IOC)にも検査結果を通知していたとも明かした。

 2人はパリ五輪に出場している女子66キロ級のイマネ・ヘリフ(アルジェリア)と57キロ級のリン・ユーチン(台湾)。ヘリフが1日の今大会初戦で対戦したアンジェラ・カリニ(イタリア)が開始46秒で棄権したことを機に、性別をめぐり賛否両論が巻き起こった。

 国際オリンピック委員会(IOC)は組織運営に問題があるとしてIBAを資格停止とし、21年東京五輪に続いてパリ五輪でもボクシング競技を自ら運営。ヘリフとリンの出場を認めた理由について、トーマス・バッハ会長は「彼女たちは女性として生まれ、女性のパスポートを持っており、女子ボクシングで戦ってきた。女性であることは明確で疑いがない」と声明を発表していた。

 会見したIBAのクリス・ロバーツ事務局長は2人について「検査結果は公表できない」としながらも、「染色体の結果、2人は不適格であることが分かった」と話した。世界選手権の大会中に2人を不合格としたのは科学的根拠に基づくものとし、検査結果に対しIOCは「何もしなかった」と批判した。一方、IOCのマーク・アダムズ広報部長は「IBAの検査は信用できるものではない。検査の出どころも根拠も信頼できない」としている。IOCは今回、16年リオデジャネイロ五輪と前回東京五輪で使われた資格ルールを適用しており、そこに性別検査は含まれていない。

 2人は既に準決勝進出を決め、メダル獲得を確定させている。ヘリフは4日、スポーツ映像配信サービスSNTVのインタビューに応じ、「五輪の原則と五輪憲章を守り、全てのアスリートへのいじめを控えるようにと世界中の人々にメッセージを送る。とても大きな影響を与えるからだ」と主張。「それは人を破滅させ、思考や情緒、精神を殺す可能性がある。人々を分断してしまう。だからいじめをやめることをお願いする」と訴えた。

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