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【男子バレー】惜敗に石川祐希が涙「僕が決められず…」「責任を感じている」「力不足」と無念さにじませる

スポニチアネックス / 2024年8月5日 23時6分

<パリ五輪 バレー男子準々決勝>第4セット、得点を決められ悔しがる石川(撮影・小海途 良幹)

 ◇パリ五輪第11日 バレーボール男子準々決勝 日本2―3イタリア(2024年8月5日 パリ南アリーナ)

 52年ぶりの五輪金メダルを目指す世界ランキング6位の日本は同2位で22年世界選手権王者のイタリアと準々決勝で対戦し、2―3(25―20、25―23、25―27、24―26、15―17)で逆転負け。1976年モントリオール大会以来48年ぶりの4強入りを逃した。2セット連取して迎えた第3セット、そして最終セットにもマッチポイントを握る場面があったが、あと1点届かず1次リーグを全体1位で通過した強敵に屈した。

 4強まであと一歩届かなかった。主将の石川祐希は泣きはらした目で「勝つチャンスを持っていながらも僕が最後1本決められずにこういう結果になってしまった。非常に責任を感じている」と声を絞り出した。

 両チーム最多32得点を挙げながらも、「みんなでつくってきた集大成がこういう結果に終わった。キャプテンとして力不足だったし、1人のエースとしても力不足だった」と責任感をにじませた。

 4強入りがかかる大一番で日本は西田有志、山内晶大、関田誠大、高橋健太郎、高橋藍、石川が先発。ベンチには昨年3月に胃がんのため31歳で急逝した東京五輪代表のセッター・藤井直伸さんの写真が置かれ、仲間たちの戦いを見守った。

 第1セットは前戦で途中交代した石川がスパイクを決めるなど序盤からリードを奪い、14―12から5連続ポイントを奪取。西田がブロックアウトを誘ってセットポイントを奪い、最後は相手ミスにより25―20で第1セットを奪った。シーソーゲームとなった第2セットは石川のサーブで崩して4点差を跳ね返すと、最後は21―23から4連続ポイント。25―23でこのセットもものにした。第3セットを25―27、第4セットは24―26で落とすと勝負はフルセットへ。最終セットでも15―14とマッチポイントを迎えたが、そこから3連続失点を喫した。

 金メダル獲得を目指す戦いは険しい道のりになった。1次リーグは初戦でドイツに惜敗。第2戦でアルゼンチンに勝利したものの最終戦で米国に完敗。全体8位でかろうじて準々決勝に生き残った。

 苦戦の要因の一つは石川、高橋藍の不調だ。ブラン監督は「高橋藍はケガでネーションズリーグ後半戦に出場できなかったが、試合ごとに良くなっている。石川は自信を失ったように感じるが、イタリアに特別な感情を持っているので期待している」と復調への期待感をにじませた。

 イタリアとは五輪で7回対戦し2勝5敗で5連敗中。東京五輪では1―3で敗れている。今大会も3戦全勝の全体1位で1次リーグを突破した難敵だが、ブラン監督は「イタリアは金メダルを獲ったことがないので圧力を持って挑んでくる。食らいついていけば我々に勝機が出てくる」と前向きに話していた。

 エース石川は初戦でふくらはぎにけいれんを起こすなど万全ではない。ただイタリア1部リーグで9シーズン戦い過去2シーズンはミラノで4強入りした自負がある。「イタリアは強い国でこういうチーム。サーブレシーブで耐えて良い状況で関田選手が上げられるようにすることが勝負の鍵。常に攻めの姿勢を取れるようにしたい」と話し、48年ぶりの4強入りを懸けた戦いに挑んだ。

 その言葉通り、石川は第2セットでサービスエースを決めるなど完全復調を感じさせる活躍。しかし一度相手に傾いた流れを取り戻せず、4強を前に涙をのんだ。

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