出場選手抹消のDeNA・大和 精神面鍛錬で抹消長期化の可能性も

DeNA・大和

　4日に出場選手登録を抹消されたDeNA・大和の1軍復帰プランが不透明であることが5日、分かった。

　プロ19年目のベテランが「苦悩」に直面した。抹消の翌日、チーム最年長の36歳は2軍練習施設「DOCK」でウォーキングのみ約1時間の屋外トレーニングをこなすと、「（1軍で）自分の思うことができなかった。結局同じ失敗を繰り返しなかなか（勝負どころで）1本もでなかったし、まず心と体を見つめ直さないといけない」と明かした。

　大和は、阪神からDeNAに17年オフに移籍後、負傷や特例以外の調子落ちで抹消されることには「初じゃないですか」と苦笑いする。

　3日の阪神戦。3―3の4回2死一、二塁の勝ち越し機で先発・吉野の代打で登場も、相手先発・大竹の前に一飛に倒れた。その時点で今季の通算成績は38試合、打率・256、3打点で、得点圏打率は・056。

　昨季は88試合で得点圏打率・328など「得点圏打率の鬼」と呼ばれた男も、今季について「チームがこういう（4位）状況で代打でも結果がでず役に立てていなかった」と振り返る。責任感が強いがゆえに、打てないことの憤りが「心のバランス」にも影響を及ぼした模様だ。

　そのため、「近々やらないといけないけど…」としたあと「まずこっち（DOCK）にきて野球をまだ一切していない」と、精神面の苦悩に直面していることも口にした。2軍戦出場や、1軍復帰については現時点で不透明。もちろん「（三浦監督の）力になりたい」との思いは強い。

　だが、成績への責任から自身を“追い込む”ことになったチームの精神的支柱は、「気がついたら明日野球をしているかもしれないし、そればかりは（わからない）…。心と体からですね」と、「イチ」から再出発する姿勢を示した。