巨人VSドジャース浮上 来年3月東京Dでオープン戦プラン カブスとのMLB開幕戦前に激突

国歌を聞くドジャースの大谷（AP）

　巨人が来年3月18、19日に東京ドームでカブスと開幕シリーズを行うドジャースと、オープン戦を行うプランがあることが5日、分かった。ド軍の大谷翔平投手（30）にとっては本番を前にした“日本凱旋試合”となるだけに、実現すれば全国のファンから注目を集めるのは間違いない。巨人は主力選手はもちろん、発展途上の若手にとっても貴重な経験を積む場になりそうだ。

　巨人の選手、関係者、そしてファンにとっても夢のような試合が組まれる可能性が出てきた。カブスとの開幕シリーズの発表後に「もちろん特別になると思います。カブスに日本の選手も多いので、日本のファンにとっても特別じゃないかと思います」と語っていた大谷擁するドジャースに球界の盟主が挑む。

　7月中旬に大リーグ機構（MLB）は来年3月に東京ドームでメジャー開幕シリーズを行うと正式発表。これまでも日本開幕を行ってきた球団は調整のため、NPB球団とオープン戦を行ってきたが、今回はメジャーでもスター選手となった大谷の日本凱旋でもあり、オープン戦でも大きな注目を集めそうだ。

　大谷にとってはメジャー8年目で初めて公式戦を日本で戦うが、二刀流復活で迎える重要な開幕シリーズとなる。昨年9月の右肘手術の影響で今季は打者に専念しているが、来季の投手復活へ向けたリハビリは順調そのもので「僕自身はリハビリ明けなので投げられる状態に戻して開幕を迎えるというのが一番」と日本での投手復活を思い描いている。開幕シリーズで先発するとなればオープン戦は打者のみでの出場となりそうだが、世界一を奪還した昨春WBCで同僚だった戸郷、大勢、岡本和、大城卓だけでなく、若手にとっても貴重な経験となる。

　かつてV9時代の監督だった川上哲治氏が、それまで日本にはなかったバックアップや中継プレーなど「ドジャース戦法」を持ち込んだのは有名な話だ。日本での大リーグ公式戦はマリナーズのイチローが引退を発表した19年以来6年ぶり。ド軍と巨人の対戦が実現するか、動向が注目される。

　▽過去の巨人と来日米球団によるオープン戦

　☆00年　カブスとメッツが来日。東京ドームで両軍と1試合ずつ戦い2連勝を飾った。

　☆04年　ヤンキースとデビルレイズ（現レイズ）が来日。東京ドームで両軍と1試合ずつ対戦し、2連敗した。ヤンキース・松井は元同僚・高橋尚から3ラン。

　☆08年　レッドソックスとアスレチックスが来日。東京ドームで両軍と1試合ずつ対戦し、2連敗した。

　☆12年　マリナーズとアスレチックスが来日。東京ドームで両軍と1試合ずつ対戦し、岩隈が先発したマリナーズを下し、アスレチックスに敗れた。

　☆19年　来日したマリナーズと東京ドームで2試合対戦し、2連敗した。