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レスリング文田健一郎 悲願の金メダル王手!グレコ40年ぶり頂点&東京の雪辱へ 2大会連続メダルは確定

スポニチアネックス / 2024年8月6日 4時12分

<パリ五輪・レスリング男子グレコローマン60キロ級準決勝>決勝進出を決め雄叫びを上げる文田(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪11日目 レスリング(2024年8月5日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子グレコローマンスタイル60キロ級は5日、東京五輪銀メダリストの文田健一郎(28=ミキハウス)が準決勝でジョラマン・シャルシェンベコフ(キルギス)を下し、決勝進出を決めた。東京五輪で流した悔し涙から3年。悲願の金メダル獲得に王手をかけた。

 圧倒的な強さを見せつけて勝ち上がってきた文田は、準決勝でも揺るがなかった。相手は昨年に敗れている世界王者。最初の1分間で1ポイントを奪われたが、焦らず。じっくり相手の動きを見極め前半3分を終了した。そして後半開始50秒、得意の反り投げでビッグポイント4点を獲得し逆転。残り50秒で2点を奪われリードは1点となったが、しっかり逃げ切り決勝進出を決めた。

 無念の銀メダルから3年。雪辱の舞台にたどり着いた文田は試合直後に「昨年、彼に負けて、自分のレスリングとの向き合い方が凄く変わって…あの試合がなければ、あの去年の世界選手権の決勝がなければ、僕はこの準決勝にも立っていないような状態だったと思います。それを彼が全力で攻めてくれて僕を目覚めさせてくれた」と相手のシャルシェンベコフに敬意を示した。

 悲願の金メダルへ。「まだ何も終わってなくて。3年間、次で勝つことだけを考えてきたので。その3年分の思いを全部ぶつけたいと思います」

 パリ初戦は、最初に相手の消極的姿勢で1ポイントを先行すると、そこからローリング3回。一気に7ポイントをリード。最後は首投げを決め11―1で圧勝した。2戦目となる準々決勝も相手のペナルティーから1ポイントを先取し、そのままローリング4連続で一挙に9-0。第1ピリオド、1分43秒で決着をつける圧勝劇だった。2戦連続のテクニカルスペリオリティ勝ち。スタンドでは愛する妻と娘が見守ってくれている。2戦とも勝利を飾ると、ガッツポーズを送った。21年、東京五輪に置いてきた忘れ物を必ず取り返す。

 21年東京五輪では金メダル確実と目されながら、決勝でまさかの敗戦。悔し涙を流した。かつては豪快な投げ技にこだわったが、東京五輪の敗戦を機にスタイルを一変。勝負に徹して目的を果たし「これが勝つスタイルなら、僕はそれを貫く」。グレコローマンの日本勢として1984年ロス五輪52キロ級の宮原厚次以来、40年ぶりの金メダル獲得へ、決勝のマットでも勝利だけを追い求める。

 文田の決勝の相手は中国の曹利国に決まった。同階級の決勝は、6日深夜2時すぎから開始予定。

 ◇文田 健一郎(ふみた・けんいちろう)1995年(平7)12月18日生まれ、山梨県出身の28歳。山梨・韮崎工高、日体大を経て、18年4月からミキハウス所属。中学で本格的に競技を始め、高校時代は父・敏郎さんが監督を務める韮崎工で史上初のグレコ高校8冠を達成。16年全日本選手権を初制覇し、17、19年世界選手権を制覇。21年東京五輪は銀メダル。日体大では男子フリースタイル57キロ級の樋口黎と同期。家族は妻・有美さん、長女・遙月ちゃん。

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