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フリーマン 涙の復帰にファンも感涙「泣いた」「最も感動的な瞬間の1つ」第1打席でファンが総立ちで歓迎

スポニチアネックス / 2024年8月6日 12時19分

第1打席に入る際に観客から総立ちで迎えられ、感極まるドジャース・フリーマン(撮影・西尾 大助)

 ◇ナ・リーグ ドジャース―フィリーズ(2024年8月5日 ロサンゼルス)

 ドジャースのフレディ・フリーマン内野手(34)が5日(日本時間6日)、本拠でのフィリーズ戦に「3番・一塁」で先発出場。三男マキシマス君(3)が「ギラン・バレー症候群」を発症し、7月26日のフィリーズ戦を前にチームを離脱していたが、マキシマス君の退院によって9試合ぶりに先発復帰を果たし、観客も総立ちでフリーマンの復帰を歓迎した。

 フリーマンが初回2死走者なしで第1打席を迎えると観客が次第に立ち上がり、最終的には総立ちに。捕手のスタッブスが気を利かせて時間を取るために立ち上がると、ベンチ内の大谷やフィリーズのハーパーやカステラノスも感激の面持ちで拍手。フリーマンは右手を突き上げ、最後は右手で胸を叩いて感極まった表情を浮かべた。フリーマンにエールを送るために約1分間試合が中断。誰も座ろうとせずに拍手を続け、感動的な光景が広がった。第1打席は空振り三振だった。

 このフリーマンの第1打席の動画をドジャースの公式Xが投稿。すると、相手のフィリーズの公式Xが「#MaxStrong」とこの日のドジャースナインが試合前に着用した応援Tシャツに入れた文字を投稿してエールを送った。さらに米国の野球ファンも「泣いた」「ドジャースタジアムで見た最も感動的な瞬間の1つ」「美しい光景」などと投稿し、胸を熱くしている様子だった。

 第1打席で三邪飛に倒れた大谷の第2打席は1―2の3回無死一、三塁の好機。右腕ノラの初球の速球を捉えて右翼へ高々と打ち上げると、惜しくも打球は右翼フェンス手前で失速したが、犠飛には十分な当たりで同点とした。さらに2番T・ヘルナンデスが左翼へ勝ち越しの2ランを放ち、この回一挙4点を奪って2点ビハインドを勝ち越した。さらにフリーマンにも復帰後初安打となる右前打が飛び出し、一気に勢いづいた。

 試合前には離脱していた期間について会見を行って説明。「一番辛かったのは、(入院する)5日前には前転したり何でもしていたのに、今は3歳の息子が呼吸するのですら助けが必要なのを見ることだった。(妻の)チェルシーと私は、何度交代したいと言ったかわからない。胸が張り裂けそうな思いだった」。時折、言葉を詰まらせ、涙ながらに状況を語った。

 そんなフリーマンをサポートしようと、試合前には大谷、山本らナインは試合前練習でフリーマンを応援する特製Tシャツを着用。デーブ・ロバーツ監督は試合前に「チームメートやコーチたちみんながこのシャツを着て、彼のことをサポートしている。彼が戻ってきて良かったと感じる。そして、彼にとって、ここにいてドジャースのみんなといることが、家族の現実から少し離れ、セラピーのような形にもなると思います」と話していた。

 フリーマン不在の8試合でチームは3勝5敗と負け越し。得点は36だったが、決定打を欠いて勢いをなくしていた。左手骨折のベッツも欠き、相手のマークは大谷に集中していたが、ここからは得点力向上が期待される。

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