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大谷翔平 3戦ぶり34号 復帰のフリーマンにエールの一発 観客席で打球はね返り一塁ベースに戻る珍事も

スポニチアネックス / 2024年8月6日 13時26分

8回、34号を放つドジャース・大谷(撮影・西尾 大助)

 ◇ナ・リーグ ドジャース―フィリーズ(2024年8月5日 ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平投手(30)が5日(日本時間6日)、本拠でのフィリーズ戦に「1番・DH」で先発出場。第4打席に3戦ぶりの一発とする今季34号を放った。

 8回先頭で迎えた第4打席で大谷が豪快な一発を放った。左腕バンクスの1ボールからの2球目のチェンジアップを強振。打球は37度で高々と左中間方向へ打ち上がったが、打球速度107.4マイル(約172.8キロ)の打球は384フィート(約117.0メートル)の左翼席最前列で弾んだ。エンゼルス時代の同僚である中堅マーシュがフェンス際でジャンプしたが、ギリギリで届かなかった。左中間席で弾んだ打球がグラウンドに戻ってきたため、大谷は一塁ベースを回ったところで一度ベースを踏みに戻る珍事もあった。

 第1打席で三邪飛に倒れた大谷の第2打席は1―2の3回無死一、三塁の好機。右腕ノラの初球の速球を捉えて右翼へ高々と打ち上げると、惜しくも打球は右翼フェンス手前で失速したが、犠飛には十分な当たりで同点とした。さらに2番T・ヘルナンデスが左翼へ勝ち越しの2ランを放ち、この回一挙4点を奪って2点ビハインドを勝ち越した。さらにフリーマンにも復帰後初安打となる右前打が飛び出し、一気に勢いづいた。

 4―2で迎えた1死走者なしでの第3打席。3ボールから右腕ノラの4球目の速球を狙い打つと、打球は117.1マイル(約188.4キロ)の痛烈な打球で右翼線に弾む二塁打となった。さらに2死後のフリーマンの打席で今季32個目の盗塁となる三盗を決めた。これで年間45盗塁ペースとなった。しかし、フリーマンは二ゴロに倒れて追加点は奪えなかった。

 三男マキシマス君が「ギラン・バレー症候群」を発症し、7月26日のフィリーズ戦を前にチームを離脱していたフリーマンがこの日からチームに合流。9試合ぶりに「3番・一塁」で先発復帰した。大谷、山本らナインは試合前練習でフリーマンを応援する特製Tシャツを着用。デーブ・ロバーツ監督は試合前に「チームメートやコーチたちみんながこのシャツを着て、彼のことをサポートしている。彼が戻ってきて良かったと感じる。そして、彼にとって、ここにいてドジャースのみんなといることが、家族の現実から少し離れ、セラピーのような形にもなると思います」と話していた。

 フリーマン不在の8試合でチームは3勝5敗と負け越し。得点は36だったが、決定打を欠いて勢いをなくしていた。左手骨折のベッツも欠き、相手のマークは大谷に集中していたが、ここからは得点力向上が期待される。

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