11位発進の森秋彩、第1課題で「心が折れかけた」 7位の野中生萌「積極的にいけた」 クライミング予選

予選11位発進の森秋彩（AP）

　◇パリ五輪第12日　スポーツクライミング（2024年8月6日　ルブルジェ・スポーツクライミング会場）

　スポーツクライミング女子複合のボルダー予選が行われ、世界ランキング8位で東京五輪銀メダリストの野中生萌（みほう、27）は4課題（コース）のうち第1、2課題で2完登をマーク。64.4点の7位発進となった。世界ランク3位の森秋彩（あい、20＝茨城県連盟）も第2、4課題で完登し、54.0点で11位だった。

　▼森　ハードなラウンドを予想してたけど、難しかった。最初のコースが全然攻略できなくて心が折れかけたけど、ここで負けちゃダメだと思った。（初の五輪）壁の裏にいてもかなり大きな歓声が聞こえてのまれそうになったけど、割といつもの大会と同じようにできた。（リードでは）今回取れなかったポイントの分を取り返したい。1回きりなので少し緊張するけど、練習どおりノビノビとした姿をみなさんに見てもらえたら。

　▼野中　思うところはたくさんあるけど、最初の2課題を完登することができて、いいスタートが切れたと思う。最初の流れで最後まで押し切りたかったけど、第3課題はゴール前で手こずった。第4課題も苦手意識があって克服したかったけど、完登につながらなかったので悔しいところ。体のコンディションは凄くいい。男子を見ても難しい課題出ることは想定できててたので、最初から積極的にいけました。リードのポイントもファイナルにつながってくるので、気を抜かずにリードも全力以上のものを出して頑張りたい。

　複合はボルダーとリードの2種目の合計ポイント（各種目最大100点）で争う。女子は8日にリード予選が行われ、合計ポイントの上位8人が10日の決勝（ボルダー＆リード）へ進出する。