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能見篤史氏 フォークに打者が反応せず苦戦した阪神・才木 悩まずに握りを変えてみても

スポニチアネックス / 2024年8月7日 5時16分

<ヤ・神>先発した才木(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神4―5ヤクルト(2024年8月6日 神宮)

 【能見篤史 視点】初の10勝を狙った才木の思いは実らなかった。ヤクルトに許した10安打も4失点も、ともに今季ワースト。ただし、これからも才木が先発陣の大きな柱であることに変わりはない。この投球を次にどうつなげるか。分析はしっかりした上で、同じことは繰り返さないようにしてほしい。

 ピッチングは常にうまくいくとは限らない。特に才木はこれからが未知の領域に入る。シーズンを通して投げることも、2桁勝利も初めての経験になる。夏場のタフな優勝争いの中で、対戦相手も攻略法を変えてくる。これに対して「打たれたらいけない」が先になると、持ち味である攻めの投球ができなくなる。

 今回で言えば、ヤクルトの各打者がフォークに反応してくれずに投球が苦しくなった。空振りを狙ったフォークに手を出してくれない分、スライダーの割合が増える投球になった。現役時代の経験に照らしても、ヤクルトは体に近いところで振るタイプが多く、フォークを苦にしない打者が多かった。

 配球からフォークを消すと、狙い球を余計絞られる。自分が同じ状況になったら、フォークの握りを変える工夫をしてみる。深く握っていたのを浅くするだけで、ボールの軌道は変わるし、打者の反応も違ってくる。直球も含めて同じ投げ方から高低、強弱を少しつければ、打者が受ける感覚は変わる。悩まずに前に進む姿勢を貫いてほしい。 (スポニチ本紙評論家)

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