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文田健一郎“最強金レスラー”の意外な素顔とは にゃんこレスラー、こだわりの愛車、家庭では…

スポニチアネックス / 2024年8月7日 3時19分

<パリ五輪・レスリング男子グレコローマン60キロ級準決勝>決勝進出しポーズする文田(撮影・岡田 丈靖)

 ◇パリ五輪12日目 レスリング(2024年8月6日 シャンドマルス・アリーナ)

 男子グレコローマンスタイル60キロ級は6日、東京五輪銀メダリストの文田健一郎(28=ミキハウス)が決勝で曹利国(中国)を4―1で下し、悲願の金メダルに輝いた。悔し涙を流した東京五輪から3年。スタンドで声援を送り続けてくれた愛する妻と娘の前で、東京五輪の“忘れ物”を取り返した。また、グレコローマンの五輪金メダル獲得は、1984年ロサンゼルス五輪52キロ級の宮原厚次以来。40年ぶりに歴史の扉をこじ開けた。

 忘れ物を取りに行く――。金メダル獲得だけを目指して降り立ったパリで、3年前の決勝と同じ赤のシングレット姿の文田が悲願を成し遂げた。気迫みなぎる表情でマットに上がり、序盤から優勢に進め開始2分で3―0とリード。そのまま第2ピリオドへ。後半50秒で相手に1ポイントも、それ以上の失点は許さず。相手の反撃を最後まで押し切り、ついに悲願の金メダルを決めた。

 準決勝に勝利し、笑顔で繰り出した“にゃんこポーズ”に象徴されるように、猫好きで有名な文田。マット上で見せる最強レスラーの顔とは違う素顔とは…。

 ☆生年月日 1995年(平7)12月18日生まれ、山梨県出身の28歳。山梨・韮崎工高、日体大を経て、18年4月からミキハウス所属。日体大では男子フリースタイル57キロ級の樋口黎と同期。家族は妻・有美さん、長女・遙月ちゃん。

 ☆競技歴 中学で本格的に競技を始め、高校時代は父・敏郎さんが監督を務める韮崎工で史上初のグレコ高校8冠を達成。16年全日本選手権を初制覇し、17、19年世界選手権を制覇。21年東京五輪は銀メダル。

 ☆にゃんこレスラー 元々の猫好きに加え、人並み外れた柔軟性を武器に反り投げなど豪快な技が得意だったことから、愛称として定着。自宅では猫を飼っており、名前は「しょうが」と「わさび」。

 ☆愛車 車好きで6月には「購入から2年待った」という光岡自動車のSUVバディがようやく納車された。50万円を超える鮮やかなイエローのオプションカラーなどを含め、本体価格だけで600万円超えと大枚をはたいた。銀メダルに終わった東京五輪後にも有美さんと車で各地を巡りながら九州に出かけるなど、運転も大好き。

 ☆子煩悩 以前はキャンプも1人で出かけるなどマイペースだったが、昨年1月に遙月ちゃんが誕生した後は子供中心のライフスタイルのシフト。おむつの交換や寝かしつけ、お散歩などもこなし、有美さんに1人の時間をつくる。レスリングとの両立も「いい切り替えになっている」。

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