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手負いの早田ひな「めげたらいけない」 目指す金あと2勝「その目標があるから、どんな痛みにも耐えて」

スポニチアネックス / 2024年8月7日 5時22分

ダブルスでプレーする平野(右)と早田(AP)

 ◇パリ五輪第12日 卓球(2024年8月6日 パリ南アリーナ)

 卓球女子団体戦の準々決勝で、日本はタイを3―0で下し、準決勝に進出。12年ロンドン銀、16年リオ銅、21年東京銀に続く4大会連続表彰台に王手をかけた。男子の日本も準決勝に進出している。

 第1試合のダブルスは、早田ひな(日本生命)平野美宇(木下グループ)のペア。左腕を痛めている早田は交互に打つダブルスの方が負担が少なく、1回戦のポーランド戦同様にダブルスでの起用となった。バックハンドで得点するシーンもあり、「昨日(5日)の試合よりいい感じでできた。より上がっていけるかな」と言う一方で「良くはなっているけど、100%には遠い。いろんな方が時間をかけて治療してくれている。それに応えられるように」と現状を説明した。

 練習は前日(5日)は15分こなせただけ。この日は1時間。痛めた当初はドライヤーが持てないほどの状態だったが、「今は持てるようにはなってきているけど、左手の筋力の問題が出てきている」と吐露する。

 不安を抱える中、コートに立ち続ける理由がある。「腕がどんな状態であれ、目指すところは3人とも金メダルなので。自分自身、めげたらいけないし、その目標があるからどんな痛みにも耐えて、治療もしてもらって…」と悲壮な覚悟を口にした。

 準決勝は8日(日本時間9日)にインド─ドイツの勝者と対戦。中1日となる日程で、早田にとっては追い風となる。「明日以降も凄く厳しい戦いになると思うけど、自分たちはしっかり練習を積んできてこの地に立っていると思うので。自信を持って3人で力を合わせて戦いたい」。自分を信じて、仲間を信じて黄金の輝きを追い求める。

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