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紀藤正樹弁護士「芸能界(フワちゃん騒動)だけでなくスポーツ界にも」中傷でパラ日本代表に賠償命令

スポニチアネックス / 2024年8月7日 9時10分

紀藤正樹弁護士

 弁護士・紀藤正樹氏(62)が7日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。パラアーチェリー選手の女性がブログへの投稿で中傷されたとして、同競技のパリ・パラリンピック日本代表の重定知佳選手(41)に169万円の損害賠償を求めた訴訟について言及した。

 東京地裁は6日、投稿により精神的苦痛を受けたと認め、約124万円の支払いを命じた。重定選手側は控訴する意向を示した。

 女性は小野寺朝子さん(48)。判決によると、重定選手は東京大会の代表選考が行われていた2021年1月、同じく代表を目指していた小野寺さんのブログのコメント欄に「悪あがきもほどほどに」「ルール違反してない?」などと匿名で書き込んだ。

 大久保紘季裁判官は判決理由で、投稿内容は「全くの虚偽」と指摘し、小野寺さんの成績に対して嘲笑的に言及するなど悪質性が高いと判断。「身に覚えのない投稿を立て続けにされた上、投稿者が自身のライバルであると知った精神的苦痛は相当だ」と述べた。

 小野寺さんは判決後に東京都内で記者会見し「代表の自覚があれば、このような書き込みはできない。パリ大会出場は残念に思う」と語った。

 重定選手は北九州市出身。中学2年で運動機能が低下する病気が判明し、徐々に歩行が困難となり15年から本格的にアーチェリーを始め、東京大会でも日本代表に選出された。

 小野寺さん側の発信者情報開示請求で、重定選手による投稿と発覚した。19年の日本身体障害者アーチェリー連盟の公認記録ランキングで、小野寺さんは重定選手に次ぐ2位だった。

 紀藤氏は「パラアーチェリー代表に賠償命令 東京地裁、他選手をブログで中傷」と題された記事を引用し、「芸能界(フワちゃん騒動)だけでなくスポーツ界にも波及。ライバルを中傷する時代は困りもの」と自身の見解をつづった。

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