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阪神13年ぶり神宮5連敗 岡田監督が序盤4失点及川、2失策佐藤輝に“カミナリ”

スポニチアネックス / 2024年8月8日 5時18分

<ヤ・神>神宮球場の上空に走る稲妻(撮影・大森 寛明)

 ◇セ・リーグ 阪神0―4ヤクルト(2024年8月7日 神宮)

 阪神は7日、ヤクルト戦(神宮)に0―4で敗れ、今季14度目の零敗を喫した。岡田彰布監督(66)は、試合前から荒天が予想される中で初回に失点した先発・及川雅貴投手(23)、2回の追加点につながる自身初の1イニング2失策を犯した佐藤輝明内野手(25)に“カミナリ”を落として苦言。拙守が響いて5回裏途中に昨年4月6日の広島戦(マツダ)以来となる降雨コールド負け。鬼門の神宮球場でチームは11年(6連敗)以来、13年ぶりの5連敗となり、首位・広島とは3ゲーム差に広がった。

 虎が、雷雨に泣かされた。5回裏のヤクルトの攻撃中、球場周辺に雷雲が多数発生したため試合は一時中断。その後、激しい雨にも見舞われ30分間の中断の末、スコア0―4で無念の降雨コールド負けとなった。不完全燃焼での敗戦。試合後、岡田監督からも強烈な“雷”が落ちた。

 「だからフォアボールはあかんって。もう、やられると思ったよ。(打たれるなら)ホームランでいいねん。ソロで。なんで逃げるんやろな」

 首をかしげたのは、初回に2失点した先発・及川の投球内容だった。2死無走者からサンタナに四球を与え、続く村上に右中間への先制2ランを被弾。リーグ打率トップを誇る助っ人への慎重な攻めは「別にどこに投げようといいけど、そんなコントロールがビシバシ決まるピッチャーやないんやから」と指揮官の目には完全に「逃げ」に映った。

 さらに2回の守備では佐藤輝が自身初の1イニング2失策。1死一塁で松本直のハーフバウンドの三ゴロをファンブル、続くサイスニードの犠打を処理した際も一塁へ悪送球しピンチを広げた。その後、及川は踏ん張れずこの回2失点。左腕は「大事になりすぎて四球を出してしまった。(被弾は)最悪の結果。(2回も)自分がカバーしなくちゃいけない」と肩を落とし、佐藤輝も「また練習します」と唇をかんだ。

 序盤で4点に広がったビハインドが普段より重く感じられたのも、迫り来る雷雲の存在があったからだ。

 「もう7時にな、ゲリラ(豪雨)なんか予報で分かってたんやから。(佐藤輝の失策も)もう痛いの分かるやんか。言うまでもない。いつ雨降るか分からんような展開で」

 関東で広範囲に発生したゲリラ豪雨が直撃する可能性は試合前から予測できた。岡田監督は降雨コールドも計算に入れていたため先制点、追加点を簡単に献上したことに苦言を呈した。対照的にリードしたヤクルトは、4回2死二塁で丸山和の二ゴロが間一髪アウトになったが、試合進行を優先してリクエストはせず。スピーディーに試合を成立させた。

 苦手なヤクルト相手に鬼門の神宮球場では11年以来、13年ぶりの5連敗。後半戦初の連敗&真夏の9連戦は2連敗スタートで4カードぶりの負け越しとなった。悪い流れはこの雨で流し、前を向くしかない。(遠藤 礼)

 ▽公認野球規則7・01正式試合 (c)球審によって打ち切りを命じられた試合(コールドゲーム)が次に該当する場合、正式試合となる。(2)5回表を終わった際、または5回裏の途中で打ち切りを命じられた試合で、ホームチームの得点がビジティングチームの得点より多いとき。

 【佐藤輝プロ初1イニング2失策】○…佐藤輝(神)の1試合2失策は7月30日の巨人戦以来、プロ通算5度目でイニング2失策は初めて。セの三塁手としても16個で、2位・村上(ヤ)の10個を大きく上回る。阪神のチーム失策数は68となり、66で並んでいたDeNAを超えて両リーグ最多。

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