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阪神・近本 プロ6年間の通算安打 歴代1位926まで残り42試合で50安打 期待の8月打率・375

スポニチアネックス / 2024年8月8日 5時18分

<ヤ・神>初回、中前打を放つ近本(撮影・北條 貴史)

 ◇セ・リーグ 阪神0―4ヤクルト(2024年8月7日 神宮)

 歓喜のシャワーとはならなくても、阪神・近本がまた一つ階段を上った。ヤクルト戦で1安打を積み上げ、プロ6年間の通算安打数がプロ野球歴代4位タイとなる876本に到達した。

 「ヒットを打てて良かったです」

 試合後、大粒の雨に打たれながら言葉を絞り出した。初回、カウント2―2からサイスニードが投じた甘いスライダーを中前へはじき返した。虎のリードオフマンとして出塁し、続く中野が犠打で送り森下、佐藤輝で先制する得点の鉄板パターンを演出。自ら口火を切って生まれていた初回得点は4試合ぶりに止まっても、チャンスメークに徹する姿勢はこの日も健在だった。

 4試合連続安打に加え連続出塁は今季自己最長を更新する12試合へ伸ばした。前日6日ヤクルト戦で今季31度目のマルチ安打を放ちプロ6年間の通算安打数は単独5位に浮上。そしてこの日の1打で、同じ社会人からプロ入りした長野久義(巨人)の記録に並んだ。3回1死からの2打席目は遊飛に倒れ、3打席目を迎える前に降雨中止となり、長嶋茂雄が打ち立てた歴代1位の926安打まで残り42試合で50安打。1試合1本以上が必要な状況だが、8月に入り打率は・375(24打数9安打)と状態を上げている今なら期待は膨らむ。

 首位・広島を追う立場として同一カード3連敗だけは避けたい。「明日(8日)は勝たないといけないので頑張ります」。雷雨に泣き、肩を落として帰宅した虎党のためにも、歓喜の雨を降らせる。(石崎 祥平)

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