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楽天・マー君「まだまだ終わるつもりはない」 140日ぶり実戦復帰で今季最速146キロ

スポニチアネックス / 2024年8月8日 5時33分

富士大との練習試合に登板した楽天・田中将(撮影・篠原 岳夫)

 ◇2軍練習試合 楽天2―3富士大(2024年8月7日 森林どり泉)

 投球できる喜び、そして1軍復帰への思いも白球に込めた。楽天・田中将大投手(35)が仙台市内の2軍施設で行われた富士大との練習試合で3月20日のイースタン・リーグDeNA戦以来となる実戦登板。先発で22球を投げ、1回2安打2失点ながら「あれだけ腕を振って投げられたのは今年初めて。大きな一歩」と言った。

 初回に失策絡みで無死満塁のピンチを背負い、4番に中前適時打を許すなど2失点。それでも春先は140キロ台前半だった直球が、140日ぶりの実戦で今季最速の146キロもマークし「ホッとした。安心できる材料になった」と前を向いた。

 昨年10月に右肘をクリーニング手術も、開幕の先発枠を目指して春季キャンプは1軍スタート。あと3勝に迫る日米通算200勝を見据えオープン戦などで登板を重ねたが、状態が上がらずに開幕は2軍となった。その後もコンディション不良が続き、体の状態と向き合いながらブルペン投球などで調整。時間はかかったがようやく実戦登板にこぎつけた。節目の200勝については「そこが原動力の一つ」と言い切り「1軍のマウンドに立って、勝つというところからが、応援してくれている方への恩返しだと思う」と見据えた。

 まだまだ35歳。若手と過ごす時間にも刺激を受けており「自分の野球人生、まだまだ終わるつもりはない。やっぱり自分は野球が好き」と言う。今季中の1軍復帰の可能性を問われると言葉に力が入った。「その気持ちがなかったら、今、ゲームで投げていない」。日米通算197勝のプライドをにじませた。(花里 雄太)

 【田中将の経過】

 ▼23年10月 右肘をクリーニング手術

 ▼24年2月18日 春季キャンプのブルペンで最多の69球

 ▼同24日 中日とのオープン戦で術後初登板を果たし、1回を2安打無失点

 ▼3月6日 阪神とのオープン戦で652日ぶりに甲子園で登板し、2回2安打1失点

 ▼同13日 オリックスとのオープン戦で3回3安打1失点

 ▼同20日 イースタン・リーグのDeNA戦に登板し、3回1/3を5安打3失点

 ▼4月11日 永井投手コーチが開幕2軍の田中将について、コンディション不良で「当面、登板なし」と明かす

 ▼5月20日 SNSで親交が深いパドレス・ダルビッシュの日米通算200勝を祝福し「ダルさんに続いて僕も達成できるように頑張ります」

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