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【甲子園】英明・百々愛輝 鳴り響く拍手に「痛みを忘れるくらい楽しかった」

スポニチアネックス / 2024年8月8日 5時1分

<健大高崎・英明>6回、打球を追って懸命にキャッチを試みた英明・百々

 ◇第106回全国高校野球選手権大会第1日 1回戦 英明0―1健大高崎(2024年8月7日 甲子園)

 【君に金メダル】10分間の治療を終えてセンターに戻る時、英明・百々(どど)愛輝は銀傘に響く拍手に「拍手って何ていい音なんだろう」と感激していた。6回裏、飛球に飛び込んで左足を痛めた。「痛みを忘れるくらい楽しかった」と拍手に送られた。

 治療中、同僚に「おまえが打たんと勝てん」と言われ、「自分が打たんと勝てん」と勇んだ。2年生の昨年から主軸。選抜の作新学院(栃木)戦では逆転3ランを放った後、登板し逆転2ランを浴びた。夏は智弁学園(奈良)に延長サヨナラ負け。侍ジャパンU18日本代表候補で合宿にも参加した。香川純平監督は「重圧の中、よくやっていた」とたたえる。

 1、4回に走者なしの打席で右前に2安打していた。負傷後「絶対に打つ」と誓った8回表2死一塁。149キロ高め速球に空振り三振だった。3度の甲子園は強豪校にすべて1点差での惜敗だった。温かいスタンドを知ったからだろう。涙も乾き「でも甲子園はいいところでした」と少し笑った。 (内田 雅也)

 ◇百々 愛輝(どど・あいき)2006年(平18)12月6日生まれ、香川県出身の17歳。中学では西かがわリトルシニアに所属して投手と遊撃手を務める。英明では1年夏から背番号20でベンチ入りし、2年春に背番号7。甲子園には2年春夏、3年夏の3度出場。50メートル走5秒9、遠投100メートル。1メートル75、77キロ。左投げ左打ち。

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