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110m障害で決勝進出の村竹ラシッド「全身全霊でぶつかりたい」メダル&日本記録更新狙う

スポニチアネックス / 2024年8月8日 3時11分

準決勝1組で4着も決勝進出を決めた村竹ラシッド(中央、ロイター)

 ◇パリ五輪第13日 陸上(2024年8月7日 フランス競技場)

 男子110メートル障害で、日本記録(13秒04)を持つ村竹ラシッド(JAL)が歴史を変えた。

 1組に登場した村竹は13秒26(追い風0・1メートル)をマークして4着。タイム上位2人に入るために崖っぷちの状態で、残り2組の結果を待った。

 2組の3着のタイムも村竹に届かず、運命の3組へ。昨年の世界選手権5位で村竹と同タイムの日本記録を持つ泉谷駿介(住友電工)が3着で13秒32(追い風0・6メートル)。日本記録保持者同士の0秒06差の争いを制し、日本初の決勝進出を決めたのは村竹だった。

 村竹は「この世の終わりみたいな気分でずっと待っていて…。自分にはどうにもならない状況が心苦しくて。一瞬、泣きそうになって。喜ぶべきことだけど着順で決めたかった」と振り返る。

 加速局面で障害に足をぶつけるシーンがあり、「全然、満足いく内容じゃない」と言う。8日(日本時間9日)の決勝へ、「目標はメダル獲得と12秒台での日本記録。気持ちを切り替えて、世界の強豪に全身全霊でぶつかりたい」と力を込めた。

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