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力尽き、ぼう然の張本智和「意味が分からない」 9日に3位決定戦「力は残っていない」

スポニチアネックス / 2024年8月8日 7時15分

パリ五輪卓球団体男子準決勝で敗れ、コートに崩れ落ちる張本(中央)=AP

 ◇パリ五輪第13日 卓球(2024年8月7日 パリ南アリーナ)

 卓球男子団体戦の準決勝で、日本はスウェーデンに約3時間半に及ぶ死闘の末に2─3で敗れ、3位決定戦に回った。16年リオ銀、21年東京五輪銅に続く3大会連続の表彰台を目指し、9日午前10時(日本時間午後5時)から3位決定戦に臨む。

 エース・張本智和(智和企画)が、コートに崩れ落ちた。命運を託された最終第5試合のシングルス。2―0とリードして勝利に手を掛けながら、まさかの逆転負け。表情は色を失い、コートに崩れ落ちた。その後もベンチに座り込んで動けず、またコートに突っ伏した。

 「この現実を受け止める方法が…。意味が分からない」

 絶好のスタートだった。第1試合のダブルスを篠塚大登(愛知工大)戸上隼輔(井村屋グループ)が勝利。続く第2試合のシングルスも張本がシングルス銀メダルのモーレゴードを圧倒した。

 だが、ここから一気に暗転。第3試合を戸上、第4試合も篠塚が落とした。最終第5試合で張本が奮闘したが、男子の田勢監督によると左大腿に違和感が出るアクシデントもあり、力尽きた。

 「みんなでつないできたタスキを僕が締めるだけだった。そこで気合が入りすぎたのか、気合が足りなかったのか分からないけど。気合とかどうでもいいので。勝つのが全てだと思います」

 3位決定戦は中国─フランスの敗者と対戦する。絶望感にまみれ、「今の気持ちで言えば頑張りたくない。力は残っていない。でも、やるしかないと言うしかないです」と張本。何とか心身を立て直し、決戦のコートに立つ。

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