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【森口祐子の目】「山下選手はメダル争いへ悪くないスタート。笹生選手ははまれば6、7アンダーもある」

スポニチアネックス / 2024年8月8日 16時47分

五輪初出場の山下(AP)

 パリ五輪女子ゴルフは7日(日本時間8日)、パリ南西のゴルフ・ナショナルで開幕し、日本ツアー2季連続年間女王の山下美夢有(23=加賀電子)が2バーディー、1ボギーの71をマークし、1アンダーの好位置につけた。65をマークした地元・フランスのセリーヌ・ブティエ(30)が7アンダーで単独首位。60選手が4日間、予選落ちなしのストロークプレーで争う。プロゴルファーの森口祐子が初日を分析した。

 初日は予想していたよりもスコアが伸びました。ラフは男子に比べカットされていましたが、その分、茎が立ってボールが包み込まれる感じでした。曲げるとやっかいな状況に変わりはありませんでした。

 その中で地元フランスのブティエ選手が7アンダーで初日トップに立ちました。他の選手よりもコースに慣れていることに加え、観客の大声援も力になったと思います。

 山下選手は1アンダーの71。メダル争いを考えれば悪くないスタートです。会場のゴルフ・ナショナルは18ホール中、10ホールで池が絡む戦略的なコースです。攻め一辺倒では攻略できない。マネジメントがしっかりできていないと、スコアをまとめられません。

 グリーンが硬くラフも難しいので、フェアウエーキープも重要です。そういう意味で山下選手には向いているコースだと思います。ショットの調子は良いと思います。バーディーチャンスもつくれています。彼女は初日、2日目の学習能力がとても高いので期待しています。

 笹生選手は残念ながら、5オーバーの77と出遅れてしまいました。ただ、彼女は大叩きもするけど、うまくはまれば6アンダー、7アンダーも出るタイプです。持ち味の飛距離と高弾道のアイアンショットを生かして、巻き返してもらいたいと思っています。

 (プロゴルファー)

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